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鳴瀬川水系吉田川は、奥羽山脈船形連峰の泉ヶ岳に源を発し、大和町を流下し東松島市野蒜において鳴瀬川と合流する流域面積337平方キロメートル、流路延長52.6平方キロメートルの一級河川です。
吉田川流域は、いたる所に水田が開け、そのかんがい用水の殆どを本川に依存する豊かな穀倉地帯をなしていますが、昭和22年9月(カスリン台風)、昭和23年9月(アイオン台風)、昭和61年8月(台風10号)等、出水のたびごとに破堤氾濫し、甚大な被害を受けています。このため、河川改修とダムによる洪水調節により、本地域を洪水から防御するとともに、急増する都市用水とかんがい用水を確保するため、吉田川総合開発事業の一環として吉田川右支宮床川の黒川郡大和町摺萩地内に多目的ダムとして宮床ダムが計画されました。
宮床ダムは昭和48年度に予備調査を開始し、昭和54年度からの実施計画を経て、昭和57年度から建設工事に着手、平成9年3月に完成に至ったものです。
令和6年9月1日からネーミングライツにより、愛称が「グローテック(株)宮床ダム」となりました。
グローテック株式会社(外部サイトへリンク)のWebページです。
ダム地点の計画高水流量290立方メートル/秒のうち、230立方メートル/秒を一時的にダムに貯留し、洪水をおさえ、下流地域を水害から防護します。
宮床川及び竹林川沿岸の既得かんがい用水(農業用水)の補給を行うとともに、降雨の少ないときでも川の水が無くならないようにします。
仙台市泉区に、上水道用水として最大10,000立方メートル/日の取水を可能にします。
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