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全国的に梅毒の発生件数が増加しており,宮城県も平成29年の新規梅毒患者数が62件と増加しています。
男性に多い病気ですが,報告総数に占める女性患者の割合が平成20年(全国)約2割から,平成30年(全国)は約4割まで増加しています。
梅毒は「梅毒トレポネーマ」に感染することでかかる感染症で,主な感染経路は性的な接触(感染者との粘膜や皮膚と直接接すること)などによってうつります。
感染すると全身に様々な症状がでますが,感染後の期間によって出現する場所や内容が異なります。
感染が起きた部位(主に,陰部,口唇部,口腔内,肛門等)にしこりができる,股の付け根のリンパ節が腫れる等の症状出ることがありますが,痛みが無いことも多く,治療をしなくても症状が軽快します。
3ヶ月以上経過すると,病原体が全身に運ばれ,手のひら,足の裏,全体的にうっすらと赤い発疹が出ることがあり,小さなバラの花に似ていることから「バラ疹(ばらしん)」とよばれます。
数年を経過すると,皮膚や筋肉,骨などに腫瘍が発生することがあります。また,心臓,血管,脳などに病変が生じ,死亡に至ることもあります。
治療をしない場合,症状がない間も体内に病原体は残っており治ったわけではありません。また,その間に他者に病原体を感染させる可能性があります。
妊娠している人が梅毒に感染すると,胎盤を通して胎児に感染し,死産,早産,新生児死亡,奇形が起こることがあります。
梅毒は,主に性行為で感染者の性器等と直接接触する事で感染するため,コンドームの使用により,感染のリスクを軽減できます。
ただし,コンドームで覆われない部分の皮膚からも感染が起こるので,オーラルセックスなども注意が必要です。
一般的には,外来で処方された抗菌薬を内服することで治療しますが,治療の期間等,治療内容は医師が判断します。
症状の進行を防ぎ,他者への感染を予防するためにも早期発見・早期治療が大切です。
梅毒は,症状出現と軽快を繰り返すため,感染初期に発見できない場合もあります。
感染が心配な時や症状がある時は,早めに医療機関を受診して検査や治療を受けると共に,梅毒と診断された場合にはパートナーも検査を受けることが大切です。
上記の他,梅毒については下記URL情報を参考にしてください。
保健所(支所)の性感染症の検査日程にあわせて,下記日程で,匿名・原則無料・検査当日に結果が分かる梅毒の「迅速検査」を行います。
検査は前日まで要予約,受付から結果報告までの検査全体の所要時間は60分~90分程度です。
感染直後では検査が正しく反応しないため、検査を希望される場合は,感染の機会から3週間以上経過している必要があります。
また,下記日程では,HIVの迅速検査(結果判明は当日),クラミジア検査(結果判明は2週間後)の性感染症検査も行っています。
保健所・支所名 | 検査会場 | 検査日 | 時間 | 予約番号 |
---|---|---|---|---|
仙南保健所 | 柴田郡大河原町字南129の1 |
令和元年10月15日 火曜日 令和2年2月18日 火曜日 |
午前10時から正午まで | 0224-53-3121 |
塩釜保健所岩沼支所 | 岩沼市中央3の1の18 |
令和元年9月3日 火曜日 令和2年3月3日 火曜日 |
午前9時から午前11時30分まで | 0223-22-2189 |
※都合により各検査当日に検査が行えない場合もありますので,検査を希望する場合は事前に各保健所にお問い合わせください。
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