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バイオ炭(生物資源を材料とした炭化物)を農地に施用することで、本来大気中に排出される炭素を農地土壌に貯留する効果が得られることから、二酸化炭素の排出削減に有効とされています。
本研究では、宮城県内で発生の多いもみ殻由来バイオ炭「もみ殻くん炭」の活用・普及に向けて、ダイズに対する多量施用試験を行うことで、もみ殻くん炭の適切な施用量と施用効果を明らかにします。
県内のダイズの多くは水田転換畑で作付けされるため、多量の降雨に伴う湿害が生育不良の一因となっていますが、くん炭を適切に施用することで、炭素貯留効果に加えて出芽不良や湿害の軽減による増収効果が期待できます。これまでの研究で、くん炭の多量施用により耕起後の砕土率や土壌中の空気の割合が増加することが明らかになりましたが、一方で肥料成分のカリウムが多量に投入されるため、バランスの良い施用量を検討しています。
古川農業試験場作物環境部
チゼルプラウによるもみ殻くん炭すき込み作業
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