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水稲栽培における種籾ネットを活用した流入施肥法(PDF:419KB)
水稲の追肥作業は籾数及び収量の確保と玄米品質の維持において重要な技術ですが、農業者の高齢化や水田の大区画化等により、従来の動力散布機による夏季高温期の追肥作業自体が困難になってきています。そこで、種籾ネットを活用した簡易で省力的な流入施肥方法について検討しました。
種籾ネットを活用した流入施肥法は図1の手順に従って行います(図1)。
流入施肥は対照(動力散布機による追肥)と比べ収量は同等を確保することができ、そのばらつき(変動係数)も対照と同等です。また流入施肥は対照と比べ総作業時間では対照の58.7%、負荷重量は42.7%であり、追肥作業の省力化が図られます(図2、3)。
図1 種籾ネットを活用した流入施肥の手順と様子
図2 追肥方法別の収量等
注1)2か年の平均値
図3 追肥方法別の総作業時間等
注1)流入施肥の総作業時間に肥料流入時間は含まない。
注2)負荷重量は対照が動力散布機と積載肥料重量の合計、流入施肥は1ネットあたりの肥料重量をさす。
使用する肥料はNK化成C68号及び塩安の2銘柄とします。尿素及び硫安は溶解しやすく本技術には適しません。
より詳しい内容は「普及に移す技術」第98号(令和5年発行)「水稲栽培における種籾ネットを活用した流入施肥法」をご覧ください。
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