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令和7年12月10日
第398回宮城県議会追加提出議案知事説明要旨
ただいま追加上程されました議第170号議案は、議会選出の監査委員として菊地恵一さんと熊谷義彦さんを選任することについて、御同意を得ようとするものであります。
何とぞ、御同意を賜りますようお願い申し上げます。
(追加説明1.)
提出議案の概要を御説明申し上げます。
議第171号議案は、12月22日で任期満了となります土地利用審査会委員の伊㔟千佳子さん、佐々木真理さん、髙橋慎さん、山本和恵さんを再任し、新たに小野寺友宏さん、古市剛久さん、渡辺修さんを任命することについて、御同意を得ようとするものであります。
何とぞ、御同意を賜りますようお願い申し上げます。
(追加説明2.)
提出議案の概要を御説明申し上げます。
議第169号議案は、国において先月21日に閣議決定された「強い経済」を実現する総合経済対策に対応し、物価高対策を中心に緊急に実施するべき各種施策に要する経費を追加計上するための補正予算案であります。
まず、物価高への対応についてであります。
物価高騰の影響を受ける生活者への支援については、国の光熱費支援の対象外であるLPガス利用者に対して、その負担軽減を図るための助成を行うほか、低所得世帯については、依然として高止まりが続く灯油や電気・ガス料金に対して支援を行う市町村に助成を行います。また、学校給食の食材価格高騰や子ども食堂の運営費に対して助成を行うほか、高校生等奨学給付金受給世帯への上乗せ給付や低所得ひとり親世帯に対して支援を行う市町村に助成することで、子育て世帯の負担を軽減します。
県内事業者への支援については、エネルギー価格の高止まりへの対応として、国の支援対象外である特別高圧で電力を受給する中小企業等の負担軽減に加え、医療機関や社会福祉施設のほか、交通事業者や物流事業者、私立学校に対して燃料費や光熱費の高騰への支援を行います。また、水産加工業者や清酒製造業者については、原材料費の高騰を踏まえた新たな助成制度を設け、負担の軽減に繋げてまいります。
農林水産分野においては、飼料価格高騰が著しい畜産農家を対象に、配合飼料購入費への追加支援を行います。また、厳しい経営環境にある土地改良区や農業生産者が利用する共同利用施設の光熱費等の負担を軽減するとともに、燃料価格の高騰を踏まえ遠洋漁船への支援経費を追加します。
次に、成長投資による強い県内経済の実現に向けては、県内中小企業等の生産性向上や経営改善、DXや販路開拓等の取組を強力に後押しするとともに、賃上げを行う中小企業等に対しては特に重点的な支援を講じてまいります。また、生産基盤の強化に向けて、農地の大区画化や汎用化を進めるとともに、経営の構造転換や発展を目指す担い手を対象とした農業用機械等の導入支援や木材の供給基盤の強化のための林業用機械の導入支援を行います。このほか、エネルギー価格の高止まりに対応し、省エネルギー設備等の導入を図る中小企業や社会福祉施設等に対し、その導入経費を助成することで経営基盤の強化に繋げてまいります。
次に、医療・介護・障害福祉分野における処遇改善については、国の「医療・介護等支援パッケージ」に基づき、職員の処遇改善や食事サービスの継続などに対し各種支援策を講じ、地域における医療や介護サービス等の提供体制を確保してまいります。
次に、国土強靱化の推進については、用排水機場や防災重点農業用ため池の整備、漁港施設の耐震性強化や機能保全を進めるとともに、橋梁やダム管理施設の長寿命化や河川改修など、第1次国土強靱化実施中期計画に基づく取組を着実に進め、県民の安心・安全を確保してまいります。
なお、本補正予算は、国の総合経済対策に対応する経費を可能な限り計上したものでありますが、現時点で計上できないものについては、具体的な内容が判明次第、速やかに予算措置を講じてまいります。
今回の補正規模は、一般会計、総会計ともに494億960余万円となります。財源としては、国庫支出金345億8,750余万円、県債121億5,250万円などを追加しております。
この結果、今年度の予算規模は、一般会計で1兆873億4,580余万円、総計で1兆5,820億2,580余万円となります。
次に、条例議案でありますが、議第172号議案及び議第173号議案は、さきに御説明申し上げましたとおり人事委員会の勧告を受け一般職の職員の給与を本年4月に遡及して引き上げるとともに、期末・勤勉手当を引き上げ、また、これに準じて特別職の期末手当を引き上げようとするもの、議第174号議案は、職員等の旅費に関し、宿泊費の支給方式を改めるなど所要の改正を行おうとするもの、議第175号議案は、教職調整額の支給率を引き上げるなど、所要の改正を行おうとするものであります。
以上をもちまして、提出議案に係る概要の説明を終わりますが、何とぞ慎重に御審議を賜りまして可決されますようお願い申し上げます。
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