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平成27年1月17日から31日までの15日間,宮城県からマラウイ共和国(以下,マラウイ国)へ短期専門家4名を派遣しました。この短期専門家派遣は,平成23年度から開始したJICA草の根技術協力事業を活用し実施しているもので,今回で4回目となります。これまでに延べ12名の短期専門家をマラウイ国へ派遣し,技術移転を行っています。
今回の専門家派遣では,宮城県から現職派遣している青年海外協力隊(以下,JOCV)の活動状況を確認したほか,リロングウェ農業大学を視察し,人材育成方針や今後の事業展開などについて,マラウイ国政府幹部職員と話し合いました。また,マラウイ国の灌漑技術者,農業普及員約40名を対象に技術移転セミナーを開催し,宮城県側からは「農業用水の管理について」,「日本の大学における技術者教育」,「GISを活用した農地整備」,「土地改良区制度の導入」,「自然素材を使った灌漑について」の5項目について,講義を行いました。そしてマラウイ国側からは昨夏に本県で研修を受講した4名の技術職員から「宮城県での研修報告」について発表を行い,その後活発な議論が交わされました。
現地調査では,首都リロングウェから東に100kmの場所に位置するサリマ県において,マラウイ国のシンボルでもあるマラウイ湖の湖水を活用した灌漑施設を訪問し,現地職員及び農家から直接聞き取り調査を行いました。次に,首都から南に180kmの場所に位置するンチェウ県では,ソーラー発電によるポンプ灌漑をはじめ,3地区で現地調査を行いました。また,宮城県より派遣されたJOCVが活動するデッザ県では,これまで活動した第1次及び第2次JOCVの活動地区を視察し,JOCVが帰国した後も指導内容が引き継がれていることを確認しました。さらに,技術移転の定着と現地職員自らが設計・施工する場を提供するため,測量器材などの資機材の供与も行いました。
今回の専門家派遣時期と等しく,マラウイ国南部で発生した洪水被害に対して,お見舞い申し上げますとともに,災害対応の中,マラウイ国政府及びJICAをはじめ関係機関の多大なご協力をいただき,無事予定どおり派遣を終了できましたことに,感謝申し上げます。
短期専門家調査団活動報告書
【農業灌漑水開発省大臣表敬訪問】
【リロングウェ農業大学での話合い】
【H24年度に供与した車両】
廃車となった公用車を整備し,供与
【技術移転セミナー(宮城県発表)】
「自然素材を使った灌漑について」
【技術移転セミナー(マラウイ国発表)】
「日本での研修内容について」
【技術移転セミナー】
参加者全員で記念撮影
【JOCV活動地区現地調査】
(マビンジャ地区)
【ンチェウ県現地調査その1】
(ジオヤ地区)
【ンチェウ県現地調査その2】
(センベ地区)
【ンチェウ県現地調査その3】
(ンマディディ地区/マラウイの主要作物 メイズ畑)
【測量器材の供与】
【供与車両の整備支援】
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