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県では,JICA(国際協力機構)草の根技術協力事業による「住民参加型かんがい管理支援事業」を平成17年度から3ヶ年計画で実施しており,事業の一環として,今年は9月5日から14日に掛けて,友好省である中国吉林省から技術研修員6名を受け入れました。
中国では,水資源使用の7割を占める農業用水の効率的で適正な使用を図るため,これに係る水利施設の維持・管理や用水使用に係る費用の徴収・管理などを農民自らが行う組織として「農民用水戸協会」の設立を推進しています。
吉林省では,この「農民用水戸協会」の設立が遅れており,2005年8月には2団体の設立にとどまっていました。しかし本事業の実施を契機として,2007年7月時点では480団体にまで急増しました。
こうした中,今年の宮城県における研修では,農民用水戸協会の新たな設立や協会の健全な運営を図るための参考としてもらうため,日本式参加型灌漑管理とも言える土地改良区制度について,実際に県内の各土地改良区を訪問し,その職員や組合員である農家から直接話しを聴くなどして,その実情を学んでもらいました。また,近代的なコンピュータによる用水集中管理システムや最新の地下灌漑システムなどの日本の灌漑技術や,国営・県営かんがい排水事業の現場なども視察・研修しました。
今年は,3か年の成果が大きかったとして,知事への「御礼表敬」も行われました。
土地改良区制度の研修(大崎土地改良区)
知事への御礼表敬
用水集中管理システムの研修(亘理土地改良区)
農家との意見交換(大崎市古川)
県営ほ場整備事業の現地研修
(北小牛田下揚水機場の除塵機)
国営かん排事業の現地研修
(田尻川排水機場)
県営かん排事業の現地研修(秋山頭首工)
研修員と県職員等とのワークショップ
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