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宮城県と中国東北部にある吉林省は昭和62年から友好交流を続けており,これまで農業,文化,教育,医療,環境等の分野で交流・協力が行われてきました。平成16年11月に吉林省長春市で締結した県省第9次交流計画協議書の中で,これまで行われてこなかった農業水利に関する宮城県による吉林省への技術協力が盛り込まれました。
これを受けて,宮城県では平成17年度から3年間,JICA(国際協力機構)草の根技術協力事業を活用し「住民参加型かんがい管理支援事業」として,専門技術者の派遣と技術交流団の受け入れを行い,吉林省への技術協力を実施いたしました。
その結果,2組織しかなかった農民水戸協会(農民による用水管理組織)が480組織に急増するなどし,吉林省から高い評価と引き続き事業の継続を要請されました。
そうした経緯から,JICA事業の第2期として「吉林省参加型灌漑管理組織強化プロジェクト」が新たに平成20年度から3年間の予定で始まりました。
この第2期事業では,農民用水戸協会の会員(農家)の資質向上による施設管理の強化を支援するため,研修制度や施設管理手法などをテーマとした指導技術者派遣と技術研修員受け入れを行っています。
2年目となる今年は,7月9日から16日にかけて専門技術者5名を吉林省に派遣し,梅河口市,延辺朝鮮族自治州,徳恵市,九台市等を巡り,灌漑管理と用排水施設の現地調査と,参加型かんがい管理現地セミナーを開催しました。また今回初めての取り組みとして,灌漑区の課題解決に向けたワークショップを行いました。
9月には吉林省から水利技術者等6名の技術研修員を受け入れ,県内各地の土地改良施設の視察や土地改良区を訪問し組織運営強化について研修を行います。
今年の派遣団
意見交換の様子(九台市にて)
日本の施設管理について発表(徳恵市にて)
ワークショップ(日本側の発表)
ワークショップ(中国側の発表)
ゲートを16門備えた頭首工(和龍市)
幹線用水路と小用水路
吉林省の農村風景
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