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宮城県では平成17年度からJICA(国際協力機構)草の根技術協力事業を活用し,吉林省への技術協力を実施しています。
当初は平成17年度までの3年間を「住民参加型かんがい管理支援事業」として,農民用水戸協会(農民による用水管理組織)の設立啓発を行いました。その結果,事業開始時点では2組織しかなかった農民用水戸協会が平成19年度末までに480組織に急増しました。吉林省から高い評価と引き続き事業の継続を要請され,平成20年度からの3年間は「吉林省参加型灌漑管理組織強化プロジェクト」として研修制度や施設管理手法などをテーマとした技術者派遣と技術研修員受け入れを行い,農民用水戸協会の会員(農家)の資質向上による施設管理の強化を支援してきました。
最終年となる今年は,7月8日から15日にかけて専門技術者6名を吉林省に派遣し,九台市の飲馬河灌漑区等を巡り,灌漑管理と用排水施設の現地調査と,灌漑区の課題解決に向けたワークショップを行いました。また,北京の国家水利部やJICA中国事務所に本事業を含めた6年間の成果報告を行っています。
農民用水戸協会は現在532組織まで増加し,農家の管理意欲が高まるなど大きな役割を果たしています。吉林省は協会の運営のための実践指南書や指導・支援指南書を作成し配布したり,協会幹部に対する研修プログラムの作成に着手するなど,この6年間の成果が着実に実りつつあります。
9月には吉林省から水利技術者等6名の技術研修員を受け入れ,県内各地の土地改良施設の視察や土地改良区を訪問し組織運営強化について研修を行います。
今年の派遣団
現地視察先の水路
ワークショップ(意見集約)
土地改良区の事例発表
指針制定委員会
左から吉林省:牟副課長,朱副局長,
国家水利部:党副処長
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