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宮城県は,平成18年6月19日から30日まで2週間にわたり,中国吉林省のかんがい管理技術交流員6名を受け入れ,土地改良区制度などの研修を実施しました。
中国では,人口の急増や経済・社会発展に伴う水需要の増加により,食料生産や環境に与える影響が危惧されており,特に,水資源使用の7割を占める農業用水の効率的利用や適正管理が求められている状況にあります。宮城県では,これらの課題解決を支援するため,JICA(国際協力機構)の「草の根技術協力事業(地域提案型)」を活用し,中国吉林省との姉妹県省友好交流の一環として日本の土地改良区制度をモデルとした「参加型かんがい管理」に係る技術協力を平成17年度から3年計画で実施しています。
今年も6名の吉林省研修員を受け入れ本県における農業農村整備事業や,主要土地改良区のかんがい管理技術の実地研修を行いました。土地改良区の役割や賦課金徴収,役員選出の手法など日本独自の土地改良区制度の説明を真剣に聞き入っていたほか,近代的なコンピュータによる用水集中管理システム,水争いを解決した円筒分水工,最新の地下かんがいシステムなど日本のかんがい技術にも大変関心を持っていました。
10月には本県農業土木技術者を中国吉林省に派遣し,セミナー等の開催や現地調査を行うなどの技術支援を行うこととしています。
日本のかんがい管理の説明を受ける吉林省研修員
ほ場整備の工事現場を視察する吉林省研修員
県庁前で関係者と記念撮影
亘理土地改良区で説明を受ける吉林省研修員
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