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会期 |
2017年1月7日(土曜日)-4月23(日曜日) |
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休館 | 月曜日(3月20日は開館)、3月21日(火曜日) |
料金 | 一般300円(240円)、大学生150円(120円)、小・中・高生無料。 ただし、( )は20名以上の団体料金。 なお、特別展の観覧券をお持ちの方は、コレクション展示もご覧いただけます。 |
当館所蔵の近現代絵画コレクションから100点程度を展示します。
平成28年度第IV期コレクション展示出品作品目録(PDF:1,144KB)
展示出品作品
中村彝 《自画像》 1909年頃
長谷川潾二郎 《バラ》
1938年 洲之内コレクション
エゴン・シーレ《黄色の女》 1914年
パウル・クレー《内なる光の聖女》
版画集「新ヨーロッパ版画集 第1集」1921年
秋田県秋田市に生まれた勝平得之(1904-1971)(本名・徳治)は、竹久夢二の作品や浮世絵に憧れ、独学で木版画を始めました。勝平の活動時期は、絵師・摺り師・彫り師の三者による分業制作ではなく、自ら描き、自ら彫り、自ら摺る「創作版画」が流行してきた頃と重なり、1929年の日本版画協会展をはじめ数々の展覧会に入選したほか、1932年には日本版画協会会員に推薦されました。
変わりゆく秋田の風物を版画に刻み残そうとした勝平は、生涯秋田を離れることはありませんでした。しかしながら、秋田を訪れたドイツの建築家ブルーノ・タウトと知り合い、タウトの著書『HOUSE AND PEOPLE OF JAPAN(日本の家屋と生活)』に挿絵を寄せたことから、その作品は海外でも愛好され、後年まで海外の展覧会に出品する機会がありました。装幀や挿絵、絵葉書、さらには木彫りの秋田風俗人形の制作など、多岐に渡る媒体で秋田の風俗を伝えました。
小関きみ子(1903-1984)は仙台出身の画家です。女子美術大学で日本画を学び、1928年の帝展で《祭の帰り路》が入選して以来、帝展や日展、日本画院展で、精力的に作品を発表しました。
生涯を通して描いたのは、故郷東北とそこに生きる人々です。大学在学中に洗礼を受けた小関は、聖フランシスコに倣った清貧生活を実践しながら、東北の風土とキリスト教の物語を重ね、自身の郷愁と信仰とを一体化させたところに新たな画境を見出しました。
1964年、駐日ヴァチカン大使マレラ枢機卿に贈った《キリストの誕生》がローマ法王庁発行のクリスマス切手に選ばれ、「絵で教会と法王に尽くした」功績によって、1975年には日本人で初めて法王から十字架功労章を受けました。画壇で実力を示しながらも、地位のために立ち回ることもせず、帝展・日展作を含む主要な作品はヴァチカンやイタリアに渡っています。
同時代に生き、自らの心情に従って制作した、東北ゆかりの2人の作家を紹介します。
展示出品作品
勝平得之《雪の街》 1932年
小関きみ子 《祭りの帰り路》 1928年
講師 | 当館学芸員 |
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日時 | 1月22日(日曜日) 午後1時- 特集:勝平得之 2月26日(日曜日) 午後1時- 特集:勝平得之 3月26日(日曜日) 午後1時- 特集:勝平得之 4月8日(土曜日) 午後1時- シーレ・ココシュカ・カンディンスキー 4月22日(土曜日) 午後1時- 明治・大正の洋画 |
会場 | 1階展示室入口に集合 |
申込 |
お申込みは不要ですが、常設展(または特別展)の観覧券が必要です。 |
宮城県生まれの彫刻家・佐藤忠良による彫刻の代表作や素描を展示します。
当館では、約530点、1万枚以上の国内でも有数の絵本原画コレクションを所蔵しています。
展示室9では、さまざまな作家による絵本原画作品を佐藤忠良の彫刻とともに展示いたします。
今回は、土方久功による絵本原画《ゆかいなさんぽ》《ぶたぶたくんのおかいもの》を紹介します。
佐藤忠良が手がけた《おおきなかぶ》の石膏レリーフや動物たちのブロンズ作品とともにお楽しみ下さい。
平成28年度第IV期佐藤忠良記念館展示作品目録(PDF:147KB)
展示出品作品
佐藤忠良 《このはずく》 1970年
土方久功 《ぶたぶたくんのおかいもの》 1970年
「こどものとも」175号 福音館書店刊
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