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会期 | 2015年10月21日(水曜日)-12月23日(水・祝) |
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休館 | 月曜日(ただし11月23日は開館)、11月24日(火曜日) |
料金 | 一般300円(240円)、大学生150円(120円)、小中高生無料。ただし、( )は20名以上の団体料金。 なお、特別展の観覧券をお持ちの方は、コレクション展示もご覧いただけます。 |
当館所蔵の近現代絵画コレクションから90点程度を展示します。
岸田劉生 《真田久吉氏像》 1913年
長谷川潾二郎 《猫》 1966年
洲之内コレクション
小野田實 《作品 63-T》 1963年
エゴン・シーレ
《第49回ウィーン分離派展》 1918年
オスカー・ココシュカ
《眠る女》 1908年
版画集「夢見る少年たち」より
ヴァシリー・カンディンスキー
《小さな世界1》 1922年
「小さな世界」より
本特集では、「とき」をキーワードに、所蔵品の中から主に日本画を展示します。日本の伝統的な絵画において、自然と時は切り離せない関係にありました。時節の行事を大事にした貴族がしばしば歌に季節を詠み込んだように、貴族文化の中から生まれた四季絵や月次絵には、草花や自然の描写によって時折々の季節が明示されました。また、四季のように移ろいゆきながらも循環する自然への共感、「もののあはれ」のような愛惜の感情に、時間は強く結びついています。
山川永雅《勧耕作図》は、そのような時間観に基づいて、農耕生活をめぐる時の周期が一画面の中に展開しています。山元春挙《雪中の松》や太田聴雨《牡丹芳》は、繰り返し再生する自然や常緑の植物に、永遠性を見る伝統的時間観を引き継いだ作品です。
戦後、物理的、自律的に経過して行く時間概念の下で社会生活は営まれ、日本古来の「とき」の流れを感じる機会は少なくなりました。しかし現代に生きる作家にとっても、それぞれに時の考察は多くの示唆を与えるテーマとなっています。
荘司福は古仏や史跡に「刻」(とき)の重積を見ましたが、能島康明の《暦》にも同様の関心が見て取れるでしょう。光や大気、地勢、動植物の息吹など自然の造形化に取り組んだ彫刻家若林奮の銅版画、「うつろいゆく」自然の動勢を画材の質感とともに追究した伊藤彬の絵画では、それぞれに時をどのように描き込んでいるのでしょうか。
「とき」という共通のテーマを孕んだ作品の、アプローチや解釈のさまざまをご鑑賞ください。
伊藤彬 《帰心帰来》 2005年
下村観山 《菊慈童》 1909年
荘司福 《想》 1975年
太田聴雨 《牡丹芳》 1956年
講師: | 当館学芸員 |
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日時: | 10月25日(日曜日) 午後1時- |
11月22日(日曜日) 午後1時- | |
会場: | 1階展示室入口に集合 |
お申込み: |
お申込みは不要ですが、常設展(または特別展)の観覧券が必要です。 |
宮城県生まれの彫刻家・佐藤忠良による彫刻の代表作や素描を展示します。
佐藤忠良
《群馬の人》 1952年
佐藤忠良
《ボタン(大)》 1967-69年
当館では、約530点、1万枚以上の国内でも有数の絵本原画コレクションを所蔵しています。
展示室9では、さまざまな作家による絵本原画作品を佐藤忠良の彫刻とともに展示いたします。
今回は、山脇百合子による絵本原画《ちいさいみちこちゃん》のほか、《こぶたほいくえん》を紹介します。
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