掲載日:2013年2月7日

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統計に関するQ&A

統計に関するQ&A

統計資料などに係る用語や使い方を質問形式で紹介します。

さまざまな統計を利用する際に,みなさまからいただくご質問を掲載し,回答いたします。

質問一覧

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Q (1)統計表は,どのように見ればよいのですか。 質問1の回答にリンクします。(1)へ
Q (2)統計資料に記載されている記号の意味を知りたい。 質問2の回答にリンクします。(2)へ
Q (3)統計調査には,どのような種別のものがありますか。 質問3の回答にリンクします。(3)へ
Q (4)統計調査をするのですが,どのぐらいの標本数が必要になりますか。 質問4の回答にリンクします。(4)へ
Q (5)「推計人口」と「住民基本台帳人口」の違いは,どんなところですか。 質問5の回答にリンクします。(5)へ
Q (6)合計特殊出生率とは,なんですか。どのように計算するのですか。 質問6の回答にリンクします。(6)へ
Q (7)失業率,完全失業率とは,どんなことですか。 質問7の回答にリンクします。(7)へ
Q (8)統計資料でよく見かける寄与度と寄与率の違いについて,教えてほしい。 質問8の回答にリンクします。(8)へ
Q (9)統計資料などでよく見かける「名目」と「実質」の違いについて,教えてほしい。 質問9の回答にリンクします。(9)へ
Q (10)統計資料などでよく見かける「県内ベース」と「県民ベース」の違いについて,教えてほしい。 質問10の回答にリンクします。(10)へ

Q(1)統計表は,どのように見ればよいのですか。

質問1の回答です統計表の形式については,調べたい項目によってさまざまですが,一般的に形式としては,以下のとおりです。

統計表の形式に関するイラストです。

  1. (1)表題・・・統計表の内容について,どうようなことを示しているか,記載しているものです。
  2. (2)表側頭・・・原則として,表側の事項が何であるかを示しますが,斜線で二分して右上に表頭の分類名称を,左下に表側の分類名称を示す方法もあります。今回,掲載している統計表は,後者になります。
  3. (3)表頭・表側・・・統計表を形成している数値の意味付けについて,記載しているものです。
  4. (4)表体・こま(セル)・・・(3)において,説明した表頭・表側に対応する数値を掲載しているものです。上記においては,黒枠で囲んだ数値が記載される各部分を「こま」または「セル」といいます。
  5. (5)注(頭注・脚注)・・・統計表,あるいは統計表の個々の数値に対する補足説明のことです。表の上部にあるものは「頭注」,表の下にあるものは「脚注」と呼びます。また,統計表の根拠となった調査名や報告書名,作成機関を資料出所として記載している場合もあります。

Q(2)統計資料に記載されている記号の意味を知りたい。

質問2の回答です統計資料には,特有の使い方をする記号がいくつかあります。主な記号と意味については以下のとおりです。なお,統計資料によって意味が違うときもあるので,必ず統計資料の記号説明を参照しましょう。

  • 0表章単位未満の数値(皆無ではない)
  • -皆無又は定義上該当数字がないもの
  • 数字が得られないもの(事実不詳や調査を欠くなど資料がない場合)
  • p速報値または暫定値
  • r訂正数字(改訂値)
  • x【英小文字のエックス】秘密保護上,数値を公表しないもの
  • 負数又は減少したもの

Q(3)統計調査には,どのような種別のものがありますか。

質問3の回答です大きくは以下の3種類に分けることができます。

統計調査の種別
基幹統計調査 「国勢調査」,「国民経済計算」又は統計法第2条の規定に基づき総務大臣が指定し,その旨を公示した基幹統計を作成する調査のこと。
現在,国勢調査など56調査が該当しています。
一般統計調査 国の行政機関が実施する基幹統計調査以外の統計調査のこと。
届出統計調査 都道府県,指定都市,届出独立行政法人等が,法に基づいて総務大臣への届出を要する統計調査のこと。

Q(4)統計調査をするのですが,どのぐらいの標本数が必要になりますか。

質問4の回答です統計調査を実施する場合,対象全体を調査する全数調査(センサス)と,対象の一部を抽出して調査する標本調査があります。以下では,後者の標本調査を実施する場合に,標本数をどの程度にするか説明します。しかし,標本数は設定する質問条件等によって,それぞれ異なります。
このため,例えば意識調査として「・・・については賛成が○%」といった設問を想定して,最も簡単なケースを紹介します。

まず,標本数をいくつにすればよいかを求める式は,

N=λの2乗×P×Q分のDの2乗となり,これを(1)とします。

  • n:標本数,d:標本誤差,λ:信頼水準によって定まる値,p:当該比率(この場合,賛成者の比率),
  • q:1-p(この場合,反対者の比率)で表します。

さて上記の式のうち,λ(ラムダ)は,推計結果の信頼水準によって定まる値で,λ=1のときは,信頼水準が68%λ=2のときは,信頼水準が95%λ=3のときは,信頼水準が99.7%となり,一般的には信頼水準95%となる,λ=2の値を使用します。
pは,「・・・については賛成が○%」の「○%」であり,qは1からpを引いたものです。通常,p×qが最大になる値(0.5×0.5=0.25,つまりp,qともに50%のとき)を設定します。dの標本誤差は,通常3%を想定します。この場合の「標本誤差」は,どの程度の誤差の発生が認められるかということになります。回答結果が50%の場合,50±3%,すなわち47%~53%の間に真の値があるということになります。
これらの数値を上記(1)の式に入れてみると,

標本数は,2の2乗×0.5×0.5分の0.03の2乗で算出されます。=1,111(本)

ほぼ等しい1,000から1,200(本)という結果が算出され,調査結果を誤差3%以内に収めようとすれば,1,111本の標本が必要ということになります。(すなわち,高精度の結果を求めるほど,標本数が多くなります。)
最後に,実際に配布する調査票については,回収率をどの程度と見込むかにより,異なります。回収率を,6割と想定すると,上で求めた標本数を1.66倍して,
1,111本×1.66=1,844本ほぼ等しい1,850本
が必要になるということが算出されます。

参考文献
統計実務基礎知識参考書・財団法人全国統計協会連合会発行

Q(5)「推計人口」と「住民基本台帳人口」の違いは,どんなところですか。

質問5の回答です「推計人口」とは,直近の国勢調査確定人口(現在は,平成27年)を基礎にし,その後の住民基本台帳(転入・転出,出生・死亡)に基づいた増減数を加えて現在の人口を算出したものです。「住民基本台帳人口」とは,各市町村に備え付けてある住民基本台帳に記録の住民数であり毎月末現在で算出したものです。「推計人口」は5年ごとに行われる国勢調査人口の確定人口を基にすることから,実際の人口に近い数が算出されます。しかし,「住民基本台帳人口」は,住民票を移さない限り増減が発生せず,実態を反映しない可能性があります。

Q(6)合計特殊出生率とは,なんですか。どのように計算するのですか。

質問6の回答です合計特殊出生率とは,15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので,1人の女性が生涯に何人の子どもを産むか推計した値です。実際の計算方法は,以下のとおりです。

合計特殊出生率の算出式です。(全国)

Q(7)完全失業率とは,どんなことですか。

質問7の回答です完全失業率とは,労働力人口(就業者と完全失業者の合計)に占める完全失業者の割合のことで,「現在,仕事がなく,仕事を探している者で,仕事があればすぐに仕事ができる者」のことを言います。失業率(完全失業率)(完全失業者÷労働力人口)×100によって算出します。

完全失業者の定義としては,以下のとおりです。

  1. 仕事がなくて調査週間中に少しも仕事をしなかった。(就業者ではない)
  2. 仕事があればすぐ就くことができる。
  3. 調査期間中に,仕事を探す活動や事業を始める準備をしていた。(過去の求職活動の結果を待っている場合を含む)

15歳以上の人口のうち,完全失業者の定義に関する画像です。

Q(8)統計資料でよく見かける寄与度と寄与率の違いについて,教えてほしい。

質問8の回答です寄与度と寄与率については,あるデータ統計全体の変化に対して,その統計データを構成する個別デー
タの変化が,どれほど全体に貢献しているかを示すものです。
「寄与度」はあるデータ(統計値)を構成する項目の増減が,全体の伸び率をどれほど押し上げ(押し
下げ)ているかを示すものです。なお,各寄与度の合計は,全体の伸び率と一致します。

寄与度
「寄与率」は寄与度を構成比から見た指標であり,統計値全体での変化(増減)を100とした場合,各構
成する項目の変化(増減)を百分率(%)で表したものです。

寄与率

Q(9)統計資料などでよく見かける「名目」と「実質」の違いについて,教えてほしい。

質問9の回答です

名目(値)とは,対象時点で実際に取引されている価格で表したもののことです。

これに対し実質(値)は,特定の時点(基準時(年))の物価を基準として,物価上昇や下落などの物価変動の影響を取り除いたものです。インフレやデフレの影響を取り除くことによって,実質的な生産量や購買力などの変動を見ることができます。経済成長率は実質値で見るのが一般的です。

Q(10)統計資料などでよく見かける「県内(ベース)」と「県民(ベース)」の違いについて,教えてほしい

質問10の回答です

「県内(ベース)」,「県民(ベース)」とは,県民経済計算の「推計」を行う場合の集計対象の捉え方の基準です。

「県内」は「県という行政区域内」で行われる生産活動で生み出された付加価値を,その主体の居住地を問わず対象としています。

「県民」は,県という行政区域内に居住している県民が行った生産活動により生み出された付加価値を,生産活動が行われた場所を問わず対象とするものであり,県外での生産活動も含まれます(逆に県外居住者が県内で行った生産活動は除かれます。)。

現在,県民経済計算は,生産側と支出側の県内総生産が「県内ベース」,分配側の県民所得が「県民ベース」で推計されています。

お問い合わせ先

統計課調整班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

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