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みやスマ通信VOL.16

「みやぎスマイルロード・プログラム」声の交差点

平成20年3月宮城県土木部道路課 発行

平成19年度を締め括る時期を迎えました。今年度も多くの仲間が新たに加わり、県内のサポーターは140団体を数えるまでになりました。特に今年は、地域貢献や環境問題に取り組まれている企業の皆様がスマイルサポーターの趣旨にご賛同されて参加頂くはこびとなりました。こうした動きは、各サポーターの地道な活動の意義と効果が広く認知され、その必要性に対する理解が広がった結果でもあります。

今回のみやスマ通信では、平成19年度に各種表彰を受賞されたサポーターの紹介、意見交換会における要望や質問の紹介、仙台で開催されたアダプトシンポジウムの概要報告等をお届けします。

社会的に広く評価されるスマイルサポーター活動

平成19年度も多くのサポーターが各種の表彰を受賞されました。国土交通大臣表彰の受賞については、みやスマ通信vol.14でご紹介しましたが、その他にも以下のみなさんが宮城県知事表彰を受賞されました。おめでとうございます。

国土交通大臣表彰の受賞

  • 遠刈田温泉蔵王通り振興協同組合(蔵王町)のみなさん
  • 大代南区町内会(多賀城市)のみなさん

平成19年度住みよいみやぎづくり功績者表彰受賞者

住みよいみやぎづくりを推進するため、地域社会に貢献する功績のあった方々に対し、その功績をたたえるため、知事の感謝状が贈呈されました。

  • 宮城県アスファルト合材協会業務企画委員会南ブロック(岩沼市)
  • 森郷いきいきクラブ(利府町)
  • あじさいグループ(利府町)
  • 桜木クラブ(多賀城市)
  • 南町昭和会(登米市)
  • 豊里町大曲町内会(登米市)
  • 東松島市北赤井地区フラワーロード推進委員会(東松島市)

受賞されたみなさんおめでとうございました。
なお、各種表彰の受賞歴は各サポーターの活動を顕彰するにとどまらず、各種助成制度等に申請の際に他団体との違いをアピールする手段としての効果があるとの意見も寄せられています。
県道路課としても、以上のような実情を踏まえ、また、スマイルサポーター制度の普及促進に向けて、各種表彰推薦依頼の機会を捉えて推薦条件(年数や活動内容等)を満たした団体の方々を公平に、かつ、積極的に推薦を行っています。

アダプト・プログラム・シンポジウム in仙台

スマイルサポーターのみなさんも聴講されました

これまで東京開催だけでしたが、アダプト制度への理解者や参加者を広げる目的で仙台と広島でも開催されたもので、当日は市町村関係者をはじめ、多くのサポーターも参加されました。

基調講演 アダプトはまちづくりのエース!アダプトプログラムに学ぶ 市民協働の可能性

講師:加藤哲夫(せんだい・みやぎNPOセンター代表理事)

私たちの仕事や消費生活面における行動範囲は広がってきており、地域に根ざした暮らしに変化が見られるようになっています。その他にも、環境への意識が高まってきたことなど昨今の社会変化があげられます。

こうした社会変化を受けてアダプト制度が広がりを見せていること、さらには、アダプト制度が多くの市町村が目指す「協働」によるまちづくりの身近な事例であるとともにコミュニティの再生や地域が抱える問題を解決する力を向上させる可能性などについて講演がなされました。

加藤氏は講演の中で、「まちづくり」とは「公共空間」における「人間交際」をデザインすること(人と人が結びつき、公共の視点から考え、行動する仕組みづくりと言えるかと思います)と捉え、人と人との繋がりが「私」と「公共」をつなぎ、他者への関心や配慮から「公共心」に繋がっていくと話されていました。

こうした人と人の繋がりは人と人との輪(和)であり、地域の輪(和)であると感じました。このことは、スマイルサポーター制度の成果として多くのサポーターが感じていることとも重なることではないでしょうか?さらに興味深い話題として「私」と「公共」の関係を的確に言い当てた例として「公物と思う心が既に敵」戦時中の標語が紹介されました。「道路」も私たちみんなの大切な財産であります。「公共的な物」にも「自分の物」と同じように関心や愛着を払うことで快適で安全に長く使うことができ、アダプトもその力となると言えます。

また、ボランティアとは「無報酬で社会や他人に奉仕したがっている人たち」ではなく。

「市民による自発的問題解決行動」であること、そして、同じ志を持つ仲間が行動することで着実に、そして、確実に成果に繋がると話されていました。NHKの番組「ご近所の底力」で紹介されていた事例からも分かるように地域の課題を地域で考え、解決に向けて行動していくことで必ずや展望が開けるとのこと、1歩1歩着実に前進していきたいものだと感じました。

また、講演後には、仙台市や室蘭市のアダプト制度の紹介や実際にアダプトにとりくんでいるサッポロビール名取工場から事例発表がありました。

最後には会場との意見交換の時間がもたれ、「活動規模が大きくなり、その質をより良いものにしていこうとすると経済面の負担が大きくなり、行政からの支援では足りない」との声もありました。各地のアダプト制度を知る加藤講師からは、行政にも「できること」と「できないこと」があり、それぞれのアダプト制度毎に支援メニューも様々である。最近では自治体も財政難の時代となり支援策にも財政面での制約がある。一方、行政の発信する情報には大きな信用力があり、広報等に力を入れていくことも行政の今後の課題との意見がありました。

今回の講演をスマイルロード・プログラムの推進に生かしていきたいと思います。

県政番組でスマイルサポーターの制度と活動が紹介されました

1月28日放送の県政番組「新着情報みやぎ便」(東北放送)において、スマイルサポーター制度を紹介する番組が放映されました。番組では、制度の沿革や概要の紹介のほか、実際に活動しているサポーターの声として遠刈田温泉蔵王通り振興協同組合の活動を通し、地域の道を自分たちで守ろうとする思いが紹介されました。活動中のサポーターの生の声も紹介され、生き生きとした活動との効果が伝わってくる番組でした。

※放送の概要は東北放送のホームページ(外部サイトへリンク)でも紹介されています。

取材時に活動していたサポーターの声として、1つのことに向かってみんなで団結するサポーター制度は高校野球や駅伝と同じだとの声が紹介されました。

計画段階から地域の声を取り入れて整備を進めた歩道は、「この町きれいだねという風に印象付けたい」「蔵王にふさわしい歩道ににしたい」という思いが随所に反映されています。

スマイルサポーター活動中の事故に備える保険概要

保証内容

通院保険金額

治療日数1日につき2,000円(事故の日から起算して180日以内のうち、90日を限度とする)

入院保険金額

治療日数1日につき3,000円(事故の日から起算して180日限度)

死亡又は後遺障害保険金額

2,700,000円(事故の日から起算して180日以内に死亡又は障害を被った場合)

保険の対象

「行事に参加している間の事故」となります。具体的には、サポーターのみなさんが所定の集合地に集合したときから所定の解散地で解散するまでの間で、責任者の管理のもとで展開された活動が対象となります。なお、免責金額は設定されていません。

保険金請求手続きの留意点

障害等を被った場合には、事故日から30日以内に保険会社に通知することが必要であり、速やかに、所管土木事務所までご連絡下さい。入院・通院に対する保険金請求のためには、保険会社が定める「保険金請求書」「障害状況報告書」「公の機関(やむを得ない場合には、第3者)の事故説明書」「後遺障害や障害の程度または手術の内容は診療所の証明書類」等が必要となります。

なお、場合によっては、これ以外の書類が必要となることもあります。

サポーターのみなさんへお願い

保険の契約には、サポーターのみなさんの活動回数、規模、内容等の情報が大切となります。みなさんの活動実績報告が必要となりますので、実績報告にご協力をお願いします。

活動計画・活動実績をお忘れなく提出してください

例年、年度末・年度始めであるこの時期に活動実績の報告にあわせて実績報告を提出いただいております。報告いただいた内容は、活動時の保険を契約する際に大切なデータとなります。また、各種表彰制度に推薦する際にも必要なデータとなります。

平成18年度の実績では、各サポーターが活動されている日の確認をしたところ、年末年始、お盆、ゴールデンウィーク等のわずかな日を除いて毎日のように県内のどこかでサポーターの活動がなされていました。
「雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ・・・」ではありませんが、日々道路の環境整備や地域づくりに貢献されているサポーターのみなさんに敬意を表します。

今年度は報告の様式が変更になっていますが、記入方法は従来よりも簡易な内容になっております。ご協力お願いします。

サポーターのみなさんと意見交換会を開催しました

今年度は大河原、仙台東、栗原、登米、気仙沼の各土木事務所において管内サポーターのみなさんと意見交換会を開催しました。各会場では「活動中の困り事やその対応事例」、「工夫したこと、広めたいこと」を紹介しあいながら日ごろの苦労や喜びを共有したり、県・地元市町への意見や要望等が寄せられました。

各会場での意見を振り返ると、市街地と田園地帯などの地域性、参加者の年齢構成、活動内容も清掃・植栽・除雪等の違いにより苦労や継続するための工夫も様々ですが、「ボランティア」を運営する難しさについては、どのサポーターの皆様も同様に発言されていたようです。

また、今年度の意見交換会では先の記事でもご紹介したアダプトシンポジウムにおいて講師やパネリストの皆さんが発表されていた内容と重なる部分も多く聞かれました。

以下では、各会場で共通して聞かれた意見と県からの回答等をご紹介します。

県への要望

  • スマイルロードプログラムに対する認知度を向上させることが必要(県への要望)
  • 活動の苦労や成果を知れば安易なゴミのポイ捨ては減るはず!広報強化を望む
  • 活動は止むにやまれぬ問題意識と解決に向けた熱意により支えられている(県も地元市町村も道路利用者も理解してほしい)。単に「やりたいから取り組んでいるわけではない」ことを分かってもらいたい
  • 制度の浸透がいまひとつである。財政面での支援が難しくても行政の広報は広範囲に、そして、客観的事実として訴えかける大切な手段なので県の広報強化を望む
  • 表彰の基準はどのようなものか?基準の透明性が大切だ
  • 県の除草作業とスケジュール調整を図りたい(県への要望)

活動時に工夫したこと

  • 安全講習会の経験を生かして安全な作業を心がけたい
  • 作業前に事前パトロールを実施して重点的に作業が必要な箇所を確認し活動の効率化を図った
  • 植栽スペースが通行の支障にならないように配慮した
  • ボランティア活動に対する企業の資金提供事業に応募して資金確保に努めた

このほか、会場ごとに「地元市町村庁舎でのサポーター活動パネル展」「植栽花苗のとりまとめ購入」など新しい形での提案もありました。

地域ごとに事情に違いはありますが、「各地域での試み」の成果と課題を見極め、可能なものは全県的な展開に広めていけるよう頑張りたいと思います。また、制度の裾野を広げより多くの参加を募るために止まらず、みんなの財産としての道路に対する理解と関心を高めるためにもスマイルサポーター制度の広報に力を一層入れていきます。

ご参加いただいたサポーターのみなさんおつかれさまでした。

投稿について 写真・記事原稿の提供をお願いします!活動時の写真に簡単なコメントを添えて各土木事務所や道路課にお寄せください。

もちろん取材依頼もお待ちしています。

平成19年度も多くのみなさんが、毎日のように道路の清掃、緑化、除雪作業に取り組んでいただきました。本当にありがとうございました。平成20年度もサポーターの輪をより大きなものにしていきたいものです。路面に生える雑草に「オオバコ」があります。オオバコは「車前草」ともいい、轍部分にも力強く生えてきて、車輪に運ばれて広範囲に仲間を増やす性質をもっています。雑草のオオバコですが、このような元気な力には感服させられます。私たちのスマイルロードプログラムもオオバコに負けないような力をもって頑張っていきたいですね。

ご相談、取材依頼、投稿については、土木事務所(行政班・道路管理班)、道路課までお気軽にお寄せください。

道路課路政班・道路管理班

活動の様子を多くの人に見てもらいませんか!

スマイルサポーターのみなさんが道路清掃や緑化等に取り組み、充実した時間を過ごし、地域の問題解決に取り組んでいる様子をより是非紹介したいと思います。これまで紙上で紹介できたのはまだまだ全団体の一部です。これまで紹介記事を掲載されていない団体のみなさんの投稿をお待ちしています。

もちろん、何度でも投稿いただければご紹介したいと思いますので、これまで紹介された団体のみなさんもドシドシ投稿をお待ちしています。

お問い合わせ先

道路課路政班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-3152

ファックス番号:022-211-3198

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