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ダムとは、河川を横断して流水を貯留するために設置された構造物で高さ15m以上のもの(河川法第44条)をいいます(ただし、砂防ダム等、高さ15m未満の堰堤でもダムと呼ばれることがあります)。
ダムの役割は、洪水調節、水資源の確保(水道用水、工業用水、農業用水など)、発電、河川環境の保全(流水の正常な機能維持)の4つが主な目的になります。
ここでは、ダムの役割の一つである洪水調節(治水機能)と防災情報について解説します。
ダムは下図のとおり、状態1「平常時」、状態2「洪水調節時」を繰り返しながら河川が氾濫するのを防いでいます。
しかし大雨特別警報発令時などに、ダムの計画規模を超える洪水が発生するときがあります。その場合は状態3「超過洪水時」となりダムの計画規模を超える洪水の対応を行います。この時、異常洪水時防災操作(緊急放流)に移行するため、下流河川において、流下能力に関係なく放流するため、越水や破堤の可能性があり、大変危険な状態になります。
ダムの洪水調節はゲート操作方式ダムと自然調節方式ダムの2種類があります。
ゲート操作方式ダムと自然調節方式ダムの洪水調節の違いになります。
大崎地方ダム総合事務所で管理しているゲート操作方式ダム(漆沢ダム)、自然調節方式ダム(化女沼ダム)の構造と各貯水位の概要になります。
超過洪水時(ダムの計画規模を超える洪水時)には、以下のとおり対応を行います。
令和元年東日本台風等を踏まえ、国では令和元年12月に『既存ダムの洪水調節機能の強化に向けた基本方針』を策定しました。本基本方針を踏まえ、一級河川にあるダムの関係機関(河川・ダム管理者と関係利水者)と「治水協定を」締結しました。
治水協定の締結に伴い、大崎地方ダム総合事務所で管理している5ダムでは事前放流による洪水調節容量確保の取り組みを開始しました。
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