第2期宮城県教育振興基本計画(改訂版)~志を育み、明るい未来の創造へ~
第2期宮城県教育振興基本計画(改訂版)
本県教育の目指すべき姿を明確にし、それに向けて講ずべき施策の方向性等を示すため、平成29年3月に策定した「第2期宮城県教育振興基本計画」について、新学習指導要領の実施や教育機会確保法に基づく児童生徒への支援、教育DXの推進などの計画期間中に生じた状況変化に対応するとともに、本県の課題である学力、体力・運動能力の向上、不登校児童生徒への支援の充実・強化を図るために中間見直しを行い、令和6年3月に「第2期教育振興基本計画(改訂版)」を策定しました。
計画期間
平成29年度から令和10年度までの12年間(国の教育振興基本計画との連動性を確保するため、中間見直しにより計画期間を2年間延長しました。)
目指す姿
学校・家庭・地域の強い絆のもとで、一人一人の多様な個性が輝き、我が国やふるさと宮城の復興とその先にある持続的な発展を支え、よりよい未来を主体的に創造する高い志と思いやりを持った、心身ともに健やかな子供が育っています。
そして、一人一人が幸福や生きがいを感じながら、生涯にわたり、多様に学び、交流する中で、豊かな文化と活力のある地域社会が形成されています。
計画の目標
- 生命を大切にし、高い志と思いやりの心を持つ、心身ともに健やかな人間を育む。
- 夢や志の実現に向けて主体的に学び、考え行動し、絶えず変化する予測困難な社会を生き抜く人間を育む。
- ふるさと宮城に誇りを持ち、東日本大震災からの復興、そして我が国や郷土の持続的な発展を支える人間を育む。
- 学校・家庭・地域の教育力の充実と連携・協働の強化を図り、社会全体で子供を守り育てる環境をつくる。
- 生涯にわたり学び、相互に多様性を認め、高め合い、幸福や生きがいを感じながら充実した人生を送ることができる地域社会をつくる。
横断的な視点・施策の基本方向
「目指す姿」と5つの「計画の目標」のもと、2つの「横断的な視点」を持ちながら、主な施策を11の「基本方向」に分け取組を実施します。
横断的な視点
- 誰もが自分らしく学び、一人一人の可能性を広げる「教育DXの推進」
- 社会の変化に対応し、子供たちの豊かな学びを支える「持続可能な学校教育の推進」
基本方向
- 豊かな人間性と社会性の育成
- 健やかな体の育成
- 確かな学力の育成
- 幼児教育の充実
- 多様なニーズに対応し誰一人取り残さない教育の推進
- 社会の発展を支える力と郷土を愛する心の育成
- 命を守る力と共に支え合う心の育成
- 学びの保障と教育機会の確保
- 安心して楽しく学べる教育環境づくり
- 学校・家庭・地域が連携・協働して子供を育てる環境づくり
- 生涯にわたる学習・文化芸術・スポーツ活動の推進
計画の推進
計画の推進に向けた施策の在り方
- 本計画に掲げた目標を着実に推進していくため、実施する施策の内容や年次計画などを具体的に示すアクションプランを策定します。
- 本計画に基づく施策を確実に推進するためには、取組の実施状況を常に把握し、点検・評価していくことが重要です。アクションプランに定めた施策について、毎年度点検・評価を実施し、PDCAサイクルによる進行管理を行います。
学校における教育施策の着実な推進
- 学校は、本県教育を推進する上で中心的な役割を担っており、子供たちの教育に対し、体系的かつ組織的に取り組んでいくことが重要です。教職員がそれぞれの職の専門性を発揮し、外部人材の積極的な活用などを通じて組織的な教育力を高め、教育施策の着実な推進を図ります。
関係機関、関係団体等との連携
- 行政や学校・教育機関だけでなく、家庭や地域、企業や大学等の力を結集し、県民が一体となった教育力向上の取組を推進します。
- 市町村教育委員会が地域の特性を生かし、創意・工夫して実施する取組に必要な支援を行い、その成果を県全体に波及させていきます。
- 県教育委員会をはじめ、子育て、福祉、地域づくりなど、部局横断的な取組をこれまで以上に行い、相互の連携・協力を図り効果的な取組を実施していきます。
- 必要に応じて制度の見直しや施策の提案など国への働きかけを行っていくとともに、財政上の措置や学級編制、教職員定数等の改善等について要請していきます。
県民総がかりによる教育施策の展開
- 復興の完遂とその先にある持続可能な地域社会を形成していくために何より必要なのは、未来を担う人材の育成であり、そのために教育が重要な役割を果たすことを県民全体が認識し、教育施策を進める必要があります。学校・家庭・地域が緊密に連携することはもとより、民間企業やNPO、地域活動団体等の多様な主体が一体となり、県民総がかりで次世代を育てる教育が展開されるよう、本計画に掲げた目指す姿や目標、施策の方向性等の積極的な周知に努め、それぞれの責任と役割のもと、本県教育を推進していきます。
内容
【コンセプトブックの作り方】
コンセプトブック印刷用は、「A4サイズ」で原稿の向きを「横」に、「両面」で「短辺とじ(又は左とじ又は右とじ)」で印刷した上で、PDF2ページの右端と3ページの左端をくっつけてください。その後、完成形である「A5サイズ(A4サイズの半分)の観音折り」となるよう、PDF2ページと3ページを谷折りしてください。