平成17年宮城県民健康栄養調査結果について
1 調査の目的
この調査は,平成12年に実施された県民健康栄養調査と同じ内容で同じ地区を対象として,県民の健康づくりに関する意識や食生活,運動等に関する実態の変化を把握することにより,「みやぎ21健康プラン」の目標値の達成度を中間評価するとともに,今後の施策等反映させていくことを目的として実施したものである。
2 調査の主体
宮城県
3 調査の対象及び回収率
平成12年宮城県民健康栄養調査で対象地区となった県内11市町に居住する20歳以上1,332人を対象とし,1,085人(81.5%)から回答を得た。
4 調査時期
平成17年6月
5 調査の方法
無記名の自記式質問紙調査を郵送配付し,訪問回収した。
6 調査結果の主な内容
(1)生活
- (1)自分の健康状態をよくないと感じている人が40歳~50歳代では2倍に増加した。(図2)
- (2)睡眠時間が減少し,睡眠により休養をとれていないと感じている人が増加した。(図3,5)
20~30歳代では休養をとれていないと感じている人が44.8%と半数近くをしめた。(図6)
- (3)ストレスを感じている人が増加した。20~30歳代では約3割がストレスが多いと感じている。(図7,8)
(2)たばこ
- (1)喫煙者の割合は,男性は減少傾向で50.0%,女性で増加傾向で13.5%であった。
男女とも20~30歳代が最も喫煙者が多い。(図9,10)
(3)お酒
男性の多量飲酒者の割合は10.5%で全国の2倍となっている。(図14,15)
(4)運動
運動習慣のある人は,20~50歳代では約2割,60歳以上では約3割であった。運動習慣のない人の約7割がきっかけがあれば運動したいと思っている。(図17,18)
(5)からだ
- (1)肥満者の割合は,男女とも40歳以上で約3割であった。女性は減少傾向であるが全国より高い。(図20,21,22)
- (2)検診受診率は定期健診で77.8%。胃がん,子宮がん,乳がん,大腸がん検診は50%未満であった。(図23)
(6)歯
- (1)歯科医院で正しい歯ブラシの使い方の指導や歯科検診を受けている人が増加した。(図24,25)
- (2)かかりつけ歯科医がある人が増加し,47.8%であった。(図26)
(7)食生活
- (1)20~30歳代男性の3人に1人は朝食を欠食している。(図28)
- (2)外食利用者は男女とも20~30歳代に多く,特に女性で増加傾向であった。(図30)
- (3)飲食店や食品売場等で料理や食品の栄養成分表示を見たことがある人が増加した。(図31)
- (4)食事に問題があると感じている人が増加しており,20~30代では62.6%であった。(図32,33)
(8)健康意識
男性より女性の方が,健康に関する意識が高く,健康づくりのために何か目標をもって取り組んでいる人が多い。(図34,35)
調査結果の概要はこちらから(PDF:110KB)