ここから本文です。

職種紹介:電気・機械

令和2年12月16日更新

職務内容

上・下水道、工業用水道、ダム、学校及び庁舎など産業や生活の基盤となる施設の電気設備や機械設備の整備、維持・管理及びネットワークシステムの構築・運用等、様々な分野で専門技術が生きる仕事です。

主な配属先は営繕課や設備課、ダム総合事務所といった土木部内の所属のほか、広域水道事務所や下水道事務所といった他部局への配属もあります。

主な配属先1【本庁】

<各課室の業務内容>

  • 河川課

    河川流域情報システムの維持管理・改修、ダムに関する調査・計画・建設・管理、河川及び海岸の維持管理・改修

  • 営繕課

    県有施設の営繕業務の企画及び調整、県有施設の営繕工事の設計・施工

  • 設備課

    県有施設の電気・機械設備工事の設計及び施工

主な配属先2【地方機関】

<地方機関の業務内容>

  • ダム総合事務所(仙台地方・大崎地方・栗原地方)

    所管ダムの管理と建設

総合土木・建築・電気・機械の技術系公務員を目指す方々へ

宮城県土木部が、技術系公務員(総合土木・建築・電気・機械)を目指す皆さんのキャリアイメージ支援となることを目的に作成したページです。ぜひご覧ください。

土木部技術職PR動画

宮城県職員採用試験情報トップページ「動画集」に、土木部技術職PR動画を掲載しています。

職員インタビュー

電気職インタビュー機械職インタビュー

電気>

【本庁】土木部設備課・手嶋さん(平成25年度入庁)

入庁から現在までの経歴
平成25年度~平成27年度

東部下水道事務所【地方機関】

平成28年度~平成30年度 土木部下水道課【本庁】
令和元年度~ 土木部設備課【本庁】

Q1:現在の担当業務を教えてください。また、その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

  1. 学校や博物館など県立施設の建物の新築・改修工事の設計・発注・監理
  2. 「水門・陸閘自動閉鎖システム」の構築を担当しています。

1.は、照明やコンセント、火災報知器やスピーカーなどの電気設備を建物のどこに設置するか検討を行い、設計図書を作成、工事の発注を行い、施工業者の方と工事完成に向けて進めていくという流れです。
利用する方々が快適で安全に利用出来るような施設整備を心がけています。
2.は、津波の発生が予測される時に現地で人が操作することなく、NTT回線や単一無線回線を使用した通信ネットワークにより、迅速かつ安全に水門・陸閘を閉鎖するためのシステムです(詳細はHP参照:宮城県水門・陸閘自動閉鎖システムについて)。
その中で、津波情報を受け取り、水門・陸閘へ自動閉鎖指令を伝達するための装置を設置する工事を担当しています。
これは、県民の生命と財産を守ることに直結するシステムであるため、特に緊張感を持って取り組んでいます。

Q2:やりがいがあった、嬉しかったというエピソードがあれば教えてください。

2か所目の下水道課では、7つある県の下水処理場の最適な更新計画を策定する業務を担当しました。
老朽化が進行している下水道処理場の膨大な数の施設を中長期的な視点で計画的・効率的に管理していくための「ストックマネジメント計画」策定に向けて、的確・迅速な作業指示が求められる立場でした。
時には深夜まで残って資料作成をしたり、先輩職員と激論を交わすこともありましたが、やり切った時には非常に大きな達成感がありました。

Q3:これまでの業務で印象に残っていることを教えてください。

最初に配属された東部下水道事務所では、下水処理場の増設・更新工事が初めて担当を任された業務でした。
初めは右も左も分からず、何が分からないかも分からない状態でしたが、先輩職員や受注者の方々に事あるごとに助言を受けたり、様々な技術資料を繰り返し読んで、何とかやり遂げることが出来ました。
この業務を通して、分からないことへの対処法の基礎を学んだような気がします。

Q4:日々どんなことに気をつけて仕事をしていますか?

チームワークとスピード感です。
私たち公務員の仕事は、自分ひとりで完結するものはほとんど無く、職員同士や受注者の方など必ずと言っていいほど一緒に仕事を進めていくビジネスパートナーが存在します。
その方々と信頼関係を構築し、互いに尊重し合って仕事を進めていくことが非常に重要だと感じています。
また、仕事を進めていく中で、トラブルの発生はつきものです。
トラブルを未然に防ぐためにはどうすべきかを常に考え、それでも発生してしまった場合には、解決方法を速やかに検討し上司に指示を仰ぐことで傷口を最小限に止めるように気をつけています。

Q5:学生時代の経験が生かされていると思ったことは?

学生時代は硬式野球部に所属し、寮生活をしていました。
そこで培った仲間とのコミュニケーションスキルや一つの目標に向かって取り組む姿勢(部活で言えば「試合での勝利」、仕事で言えば「達成すべきノルマ」でしょうか)は現在の仕事でも必要とされており、社会人として不可欠なスキルだと感じています。

Q6:宮城県職員を目指した理由を教えてください。

高等専門学校を卒業後に関東の電力会社に就職し、埼玉県で2年間働き、社会インフラの重要性を肌で感じました。
私は宮城県出身ですが、初めて宮城県を離れてみたことで宮城県の良さを改めて実感しました。
宮城県職員として県民の生活を支える上下水道事業やダム事業など活躍の場があることを知り、自分の学んできた電気分野での知識と経験を地元に帰って貢献したいと思い、宮城県職員を志望しました。

Q7:宮城県職員を目指そうとしている方に一言メッセージをお願いします。

電気職の仕事は安全・安心な県民生活を支える非常に重要な仕事です。
自分の専門知識を生かすとともに、様々な分野での仕事を通してさらなる知識や経験を習得出来て、自分自身の成長を感じることが出来ます。
明るく前向きでエネルギッシュな方と一緒に働けることを期待しています!

電気1県民会館非常用発電設備の試験調整状況確認の様子

電気2視覚支援学校受変電設備の運転状況確認の様子

電気3施工承諾図面の審査の様子

電気4水門・陸閘遠隔監視制御装置の運転状況確認の様子

電気5石巻好文館高校舎改築工事の段階確認の様子

【地方機関】仙南・仙塩広域水道事務所・内海さん(平成25年度入庁)

入庁から現在までの経歴
平成25年度~平成27年度 土木部設備課【本庁】
平成28年度~平成29年度 大崎地方ダム総合事務所【地方機関】
平成30年度~ 仙南・仙塩広域水道事務所【地方機関】

Q1:現在の担当業務を教えてください。また、その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

仙南・仙塩広域水道事務所では、県民生活に最も重要なインフラの一つである水道水の供給を、仙南地域及び仙塩地域の各市町へ行っています。
そのなかで私は、浄水場及び場外施設の維持管理のために電気設備更新・修繕工事の積算・発注・監督を担当しているほか、水処理に使用する薬品の発注や月々の各報告書の作成などの施設管理業務を行っています。

Q2:やりがいがあった、嬉しかったというエピソードがあれば教えてください。

設備課で勤務していたとき、美術館の照明の改修工事を設計から携り、学芸員の方や担当課の方と仕様を調整しながら工事を進めました。
完成時の検査で実際に美術品を照らしている照明を目にしたときは達成感がありました。
県職員としてやりがいを感じた初めての仕事でした。

Q3:これまでの業務で印象に残っていることを教えてください。

大崎地方ダム総合事務所で勤務していたとき、大雪の中必死の思いで管理しているダムまでたどり着き、降り積もる雪をかき分けながら、施設のなかへ入り点検を実施したことが印象に残っています。

Q4:日々どんなことに気をつけて仕事をしていますか?

現在の業務は水道用水に携わるものなので、担当する工事を監督する際は、実際に口にする県民の方のことを意識して、安全・衛生に気をつけています。

Q5:学生時代の経験が生かされていると思ったことは?

電気工事の発注・監督の際に、学校で学んだことが予備知識として必要になることはあります。
ただ、今思えば学生時代にもう少し勉強しておけば良かったと思うことの方が多いです。

Q6:宮城県職員を目指した理由を教えてください。

就職について考える時期に東日本大震災がありました。
被災の状況を目の当たりにし、復興に向けて動き出している状況で自分のこれからの人生を考えたとき、20年以上住んできた宮城県にこれからも住み続けていきたい、宮城県に住んでいる人に貢献できるような仕事をしていきたいと思いました。
その思いに1番当てはまっている仕事が宮城県職員だと思い、これまで学んできたものを生かせる県職員の電気職を目指しました。

Q7:宮城県職員を目指そうとしている方に一言メッセージをお願いします。

日々の積み重ねが、業務をこなしていく上での大切な知識とモチベーションになります。
これから宮城県職員を目指したいと思っている方は、一般的教養だけではなく、日々生活で感じたことを大事にしてください。

電気11水管橋点検の様子(船岡水管橋)

電気12施設見学者への説明の様子(管理本館屋上)

電気13施設見学者への説明の様子(中央管理室)

電気14

緊急給水ユニット設置訓練(船岡制御室)
送水管路途中の制御室から緊急時に給水車や住民への給水を行うための装置の設置訓練状況

機械

【本庁】土木部河川課・佐藤さん(平成27年度入庁)

入庁から現在までの経歴
平成27年度~平成29年度 栗原地方ダム総合事務所【地方機関】
平成30年度~ 土木部河川課【本庁】

Q1:現在の担当業務を教えてください。また、その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

現在は、県内のダム管轄事務所によるメンテナンス及びその予算の管理をしています。
ダムの役割の1つは、大雨による洪水時に、河川に流れる水量を調節して氾濫を防ぎ、県民の生命を守ることです。この調節には、ダムの大型ゲートやコンピュータを使用するため、日常の機器メンテナンスが欠かせません。
技術的な視点から適宜適切なメンテナンスが行える様に事務所をフォローアップし、県民の皆さんが安心して生活できる環境づくりに励んでいます。

Q2:やりがいがあった、嬉しかったというエピソードがあれば教えてください。

県内には建設から40年以上経過しているダムがあり、老朽化対策が課題です。
対策には「予算」が必要であり、国の機関や予算担当課に対して必要性を認めてもらわなくてはなりません。
当然、私以外にも予算を必要とする部局はたくさんあり、いわば競争状態になります。
限られた時間の中で作成した資料と自らの説明で勝負した末に、一部ではあるものの対策予算を調達できた時は、宮城の水環境に貢献できたという思いから、自分の仕事に少し誇りを持てた気がしました。

Q3:これまでの業務で印象に残っていることを教えてください。

ダムを初めて目の当たりにした際は、まずその圧倒的な大きさに驚かされました。
ダムから放流するためのゲート・バルブ等の機器は全てが大きく、これらの巨大設備を管理しなくてはならないという責任感が湧き上がってきたのを覚えています。
点検では安全帯を装着して高所作業を実施することもありますが「一歩踏み外したら...」という恐怖心や、巨大設備の上から見る美しい山の景色など、心くすぐられる刺激的な日々を体験しました。

Q4:日々どんなことに気をつけて仕事をしていますか?

常に、一県民の視点で考えることをモットーにしています。
予算の管理は難しく、限りある貴重な財源を使って、最大のパフォーマンスを図らなくてはなりません。
特に選択の難しい場面では、職員ではなく、一県民の視点に立ち返ることで、公共として適切かつ納得を得られる事業展開を目指しています。

Q5:学生時代の経験が生かされていると思ったことは?

部活動で培った向上力です。
小学校から大学まで、野球部に所属していました。
できない事ができる様になるまで、ひたすら反復練習の繰返しでしたが「どうしたら上手になるのか」を考えた上で反復しなければ、絶対に上手くなることはありません。
このトライ&エラーは現在の仕事に生かされていますが、諸先輩方の仕事ぶりを見ていると、まだまだ足りないと思わされる毎日です。

Q6:宮城県職員を目指した理由を教えてください。

自分の「好き」で挑戦できるステージが宮城県職員にはあったからです。
高校では車が好きで理系を選択し、大学は機械が好きで機械科に進みました。
機械という分野は、エンジンの回転力が車の推進力に「変換」されて役立つ様に、力の形を変えることで人々の暮らしを豊かにするものです。
私が育んできた知識と体力が公務を媒体にして、県民の安心な生活に「変換」できる仕事が宮城県職員にはあると考えています。

Q7:宮城県職員を目指そうとしている方に一言メッセージをお願いします。

公務員のイメージは人それぞれだとは思いますが、私が就職して肌で感じたのは、熱意を持って業務にあたる職員が多いことです。
一人ひとりの業務内容は異なりますが、「宮城をより良い県にしたい」という最終目標に向かって一丸となって臨んでいます。
公務は「縁の下の力持ち」のような業務が多く、県民の方々に対する貢献度の大きい仕事ですので、あなたの熱意を宮城県職員として発揮してはいかがでしょうか。

機械1予算編成の様子
(各ダム総合事務所の要求を取りまとめ、財政課等との庁内調整を行います)

機械2現地確認の様子
(現場に足を運び、修繕等の必要性について自分でも確認を行います(樽水ダム))

機械3機械4
ダムの機械設備の検査の様子(定期的にダム事務所を訪問し、適切な管理が行われているかを検査します)

【地方機関】栗原地方ダム総合事務所・沼田さん(平成25年度入庁)

入庁から現在までの経歴
平成25年度~平成27年度 東部下水道事務所【地方機関】
平成28年度~平成30年度 仙南・仙塩広域水道事務所工業用水道管理事務所【地方機関】
令和元年度~ 栗原地方ダム総合事務所【地方機関】

Q1:現在の担当業務を教えてください。また、その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

栗原地方ダム総合事務所は、栗原市内の4つのダム(花山ダム、荒砥沢ダム、小田ダム、栗駒ダム)を管理しており、私は各ダムの機械設備の維持管理を主体とした業務を行っています。
ダムの機械設備は大小さまざまなものがありますが、中でもダムに欠かせない最重要な設備として放流設備(ゲート設備)があります。
放流設備の適切な動作はダムの水位調節を行い、昨今多発する大雨による水害からダム下流の住民を守り、さらには、水道水や農業用水として使用する河川水の流量を適切に維持する大切な役割を担っています。

Q2:やりがいがあった、嬉しかったというエピソードがあれば教えてください。

自分が県職員として働き始めた最初の事務所である東部下水道事務所の最初の担当業務で施設の増設工事を担当することとなり、まだ土木構造物しかない場所に機械設備の設置を行いました。
何もないところに機械設備や電気設備、それに伴う配管・配線が設置されていき、徐々に設備が完成に向かっていくのを見て、改めて県職員として働いているという実感が強く湧きました。
また、完成した施設が実際に運用されたのを目の当たりにした時、一つの事業をやりきった達成感を得ることが出来ました。

Q3:これまでの業務で印象に残っていることを教えてください。

これまでの業務の中で最も印象に残っているのは令和元年東日本台風の対応です。
私が入庁してから、これまでに所属した事務所では緊急の対応が必要となるほどの災害を経験したことがありませんでした。
台風19号が到達する前の雨量予測では、ダム流域にダム許容量を超えるほどの水がダムに流入し、緊急放流を行う可能性がありました。
そのため、関係機関への事前連絡や予備放流による貯水容量の確保等、様々な事前対策を行いました。
結果として、ダム流域には予測雨量よりも少ない降雨量となり、緊急放流には至りませんでしたが、災害対応時の緊張感を改めて実感しました。

Q4:日々どんなことに気をつけて仕事をしていますか?

ダムの管理業務は普段の点検やダムの放流量、貯水位管理ももちろん重要ですが、一番重要な業務は大雨等の災害発生時の対応になります。
そのため、普段の業務内でも気象情報を注視し、大雨の発生が予測される場合にはダムにどれほどの水が流入し、ダムの貯水位がどれほど上昇するのかをシミュレーションすることで、いざ災害が発生した時にも迅速に対応できるように常に心掛けて日々の業務を行っています。

Q5:宮城県職員を目指した理由を教えてください。

私は父親が公務員として宮城県で働いていたこともあり、昔から漠然と宮城県内の公務員になろうとは考えていましたが、宮城県職員を目指す最大の契機となったのは東日本大震災です。
震災当時、私は宮城県内の大学に通っており、震災による被害の大きさを直接体験してきました。
その後、県内全体が復興に向かって前に進んでいるのを見て、私も自分が暮らす宮城県の復興を手伝い、復興後もより暮らしやすい宮城県にしていきたいと思い、宮城県職員となりました。

Q6:宮城県職員を目指そうとしている方に一言メッセージをお願いします。

機械職は職種の性質上、ダムや上下水道等に関係する業務に携わること多いため、他の行政職と比べて県民と直接やり取りをする機会はあまり多くありませんが、機械設備の維持管理を通して、県民の生活や安全を陰ながら支えるとても重要な役割を持っています。
そんな縁の下の力持ちな宮城県職員の機械職として一緒に活躍される方を心からお待ちしております。

機械11ダムのゲート遠隔操作の様子

機械12機械13
ダムの機械設備の日常点検の様子

機械14筆者(ダムを背景に)

お問い合わせ先

人事委員会事務局総務課任用班

宮城県仙台市青葉区本町三丁目8番1号
県庁行政庁舎17階

電話番号:022-211-3761

ファックス番号:022-211-3797

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

information retrieval

このページに知りたい情報がない場合は