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令和2年12月16日更新
総合土木職には、土木と農業土木の2つの分野があります。農業土木分野の職種紹介は下記のリンクからご覧いただけます。
公共土木施設(道路、堤防など)の整備・維持管理や都市計画に関する業務など、民間企業では経験できない計画立案から設計・事業実施・管理まで社会資本整備の一連の全てに携われる魅力ある仕事です。
主な配属先は、道路課、河川課、港湾課、都市計画課等の県庁の各課室や、土木事務所等の地方機関です。県庁の各課室では全体的な企画や関係機関との調整、予算の取りまとめ等の業務、地方機関では、住民との調整や公共土木施設の建設・管理等の業務を行っています。
このほか、漁港や上・下水道等を所管する他部局への配属もあります。
<各課室の業務内容>
新たな総合計画の策定、部内計画の調整、政策・施策評価
土木部の入札契約指導、建設業許可、建設産業振興の支援、県工事事故防止対策、部職員の研修、設計・施工管理の基準等、積算基準書、労務・資材設計単価、積算システムの運営、建設副産物の把握、公共工事コスト縮減
県管理の国道・県道の整備計画、高規格幹線道路事業、道路改良・維持管理並びに交通安全・災害防除、橋梁・トンネル等のストックマネジメント計画策定、市町村道行政の指導監督、道路の認定・廃止及び変更、道路愛護団体等の育成
河川整備基本方針・整備計画策定、海岸保全に関する計画策定、NPO等活動支援、河川及び海岸の維持管理・改修、ダムに関する調査・計画・建設・管理
部内防災計画の立案・調整、災害復旧関連事業対応、砂防・急傾斜地・地すべり対策に関する調査・計画・建設・管理
港湾計画の策定、港湾施設等の整備、港湾の管理・保全、ポートセールス等港湾振興
仙台空港の整備促進、仙台空港アクセス鉄道の利用促進、仙台空港の国際・国内航空路線の拡充及び利用促進、空港周辺緑地の整備
都市計画に関する調査・企画、都市計画審議会、都市計画決定、都市総合交通施策、土地区画整理法・都市再開発法に関する許認可、都市計画道路の建設、県立都市公園の整備・管理運営、市町村公共下水道の指導監督
<地方機関の業務内容>
管内の道路、河川、砂防施設等の管理と建設
所管港湾の管理と建設
所管ダムの管理と建設
宮城県土木部が、技術系公務員(総合土木・建築・電気・機械)を目指す皆さんのキャリアイメージ支援となることを目的に作成したページです。ぜひご覧ください。
宮城県職員採用試験情報トップページ「動画集」に、土木部技術職PR動画を掲載しています。
平成28年度~平成30年度 | 気仙沼土木事務所【地方機関】 |
令和元年度~ | 土木部河川課【本庁】 |
東日本大震災で被災した河川の災害復旧・復興のための事業調整等を行っています。
東日本大震災の教訓から、津波注意報や警報等の発表により、河口や海岸の防潮堤に整備した水門や陸閘のゲートを自動で閉鎖するシステムを整備し、その運用に向けた関係部署と調整を行っています。
気仙沼大島大橋の建設に携わった際、地域住民や関係機関の方、県外日本各地の方々から橋に関する問い合わせをいただき、建設中の現場の見学会を何度も行いました。
その際に、大変多くの方々から完成が楽しみだというお声をいただいたり、地域の方々からありがとうと言っていただきました。
気仙沼大島大橋の架設(陸上で組み立てた橋の部材をフローティングクレーン船で吊り上げ設置する工事)は、深夜、未明から準備が始まり、朝方に作業が完了するという、現場条件の限られたなかでの工事でした。また、3,000t吊り級のフローティングクレーン船で架設するという、全国的にも珍しい大規模工事であり、架設作業には細かな位置の調整を要する緊張感が漂う現場で立会いができたことは、とても印象に残っています。
出来るだけ明るく、元気に応対することです。
仕事での悩みや疑問を抱え込まず、同僚や上司に相談したり、情報共有をこまめに行うようにしています。
土木(技術職)と言っても、さまざまな分野かつ多様な業務があり、人と人との関わりが大切です。
多くの方々のご協力や尽力のもと、工事を進めていくので、工事が完成した際にはとても達成感があります。
また、建設だけではなくインフラの維持管理の面でも宮城県の将来を考え、県民の命や財産を守るために広い視野を持って取り組む必要がある非常にやりがいのある仕事だと思います。
東名運河(東名水門)での地元説明会の様子(東松島市)
河川課執務室内
庁内の技術研究発表会での様子(大島架橋建設工事について発表)
平成21年度~平成23年度 | 東部土木事務所登米地域事務所【地方機関】 |
平成24年度~平成26年度 | 仙台土木事務所【地方機関】 |
平成27年度~平成29年度 | 土木部港湾課【本庁】 |
平成30年度~ | 北部土木事務所栗原地域事務所【地方機関】 |
私は現在、土木部の地方機関で新規に道路を建設したり、既存の道路の性能(幅員や線形等)を改良したりする仕事に携わっています。
具体の事業ですと、「みやぎ県北高速幹線道路(築館工区)」(令和元年度開通、事業完了。)、「(仮称)栗原インターチェンジ整備事業」(現在着工に向けて設計準備中。)等を担当しています。
どちらも、沿岸部の三陸縦貫自動車道と、内陸部の東北縦貫自動車道を自動車専用道路で直結する広域ネットワークの一端を担う事業です。
防災ネットワークの構築や物流の促進による産業立地の支援などを事業目的としていますので、県民生活の利便性向上(例えば、主要都市間の移動時間の短縮、産業立地による雇用の促進、災害時の緊急輸送路の確保等)に直結する事業と言えます。
土木事業の場合、事業期間が長期に渡りますので、その完成に立ち会う機会はなかなかありませんが「みやぎ県北高速幹線道路(築館工区)」は、自分が完成に立ち会った(完成時に担当していた)初めての事業でした。
総事業費69億円を、実工事期間4年で完成させるという、ちょっと無理をしないと間に合わない事業でしたので、工程は遅れ気味でした。
開通日が決まった時には、正直間に合わないのではないかという危うい状況でしたが、どうやって間に合わせるかを工事関係者と何度も工程会議で検討し、各請負業者の協力のおかげでなんとか予定通り開通させることが出来ました。
開通日を巡る関係各所との調整や、開通日が決まった後の目標に向かう工事関係者の一体感、開通式典など、大変でしたが楽しい経験でした。
東日本大震災の翌年に異動した仙台土木事務所での3年間が印象に残っています。
河川・海岸堤防の災害復旧を担当しましたが、戦後何十年もかけて整備してきた施設を、短期間(約10年)でほぼ復旧したのですから、当時の土木事務所はどこも膨大な量の仕事を抱えていました。
私も、それまで経験したことのない規模の工事を複数担当し、住民説明会・工事の発注・関係機関との協議・周辺事業との調整等に忙殺されました。
この時期に担当したような規模の工事を今後担当することはないと思いますので、貴重な経験でした。
当時の仙台土木事務所は大変忙しい状況でしたが、メリハリをつけて土木職員の約半数を占めていた他県からの派遣職員とほぼ毎週東北各県へ遊びに行っていました。
現在も家族ぐるみで付き合いがあり、仙台土木事務所での3年間は、仕事の面でもプライベートの面でも大きな財産になっています。
何のために仕事をしているのか、原則を忘れないようにしています。
仕事はあくまで生活のためで、仕事のために生活をしている訳ではないので、(遊びを含めた)生活が許す限りにおいて仕事を頑張るようにしています。
仕事を頑張れば頑張るほど、仕事が生活の一部になってしまうのが難しいところです。
学生時代の座学で得た知識よりも、部活動(私は山岳部に所属していました。)やアルバイト(数え切れないくらいやりました。)などの課外活動での経験の方が役立っています。
職場内の様々な性格の上司・同僚との連携・協働には、部活動の経験が、外部の人(地域住民や県組織外の人)とのやりとりでは、学生時代にアルバイトで様々な人と関わった経験が生きているのではないかと思います。
様々な人と積極的に関わる経験は、どんな仕事にも繋がって行くと思います。
また、公務員の仕事は、結果・結論にどういった過程で至ったのかという説明を常に求められます。一つ一つの業務が、外部に対する説明を意識した過程の積み重ねです。
そういった意味で、例えば大学の研究室等での研究も通じるものがあるかもしれません(特定の経験が役立っているとは明確に言えませんが。)。
明確な目的意識(県民のためとか、宮城県の発展のためとか)を持って目指した訳ではありません。
宮城県出身で、学生時代も宮城県内で過ごし、趣味の都合で東北各県へ移動し易い宮城県で働くのが都合良かったというのが志望の大きな理由です。
加えて、学生時代に土木を専攻しており、河川の源流域や山岳地帯(県境付近に多い)など、地方での仕事に魅力を感じていたので、仙台市ではなく宮城県の総合土木職を志望しました。
学生生活を楽しんでください。
特に大学生の方は、好きなことに没頭できる時期は今しかありません。
自分の趣味に没頭して、色々な経験をして、様々な人達と関わってください。
社会に出た後、最も仕事に影響を与えるのは、そういった経験や人との関わりで形作られるあなたのキャラクターだと思います。
施工中のみやぎ県北高速幹線道路(2018年9月)
開通直前のみやぎ県北高速幹線道路(2019年5月)
工事監督の様子
用地説明会で事業概要を説明する様子((仮称)栗原IC説明会)
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