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東日本大震災において,水門,陸閘の閉鎖に従事した水防団等の方々が犠牲となった状況を踏まえ,本県では,津波注意報や津波警報等の発表時に現地で人が操作することなく,安全かつ迅速,確実に水門,陸閘を自動で閉鎖するシステムを採用しています。
気象庁が発表する津波注意報や津波警報等を消防庁のJ-ALERT(※1)や宮城総合防災情報システム(MIDORI)(※2)から津波情報を各水門,陸閘へ閉鎖指令を伝達し,自動でゲートの閉鎖を行うシステムです。
1)J-ALERTとは,津波注意報、緊急地震速報等の緊急情報を人工衛星を用いて,国(内閣官房・気象庁から消防庁を経由)から送信し,自治体や住民に瞬時に伝達するシステムです。
2)宮城総合防災情報システム(MIDORI)とは,地震・津波・風水害等の自然災害における気象等の防災情報を迅速かつ的確に収集し,災害時における県と地方機関,市町村,消防本部等で必要な各種情報を共有し,災害の拡大防止を図ることを目的として構築したシステムです。
水門・陸閘自動閉鎖システムの詳細については,パンフレットをご覧ください。
宮城県水門・陸閘自動閉鎖システム(パンフレット)(PDF:1,948KB)
Youtubeの宮城県公式動画チャンネルに登録している水門・陸閘自動閉鎖システムの紹介動画がご覧いただけます。
3つの土木事務所(仙台土木事務所,気仙沼土木事務所,東部土木事務所)からNTT回線のほか,地震災害に強い単一無線回線からも同時に指令を出します。
このため,どこかで障害が発生しても通信が可能です。
3)冗長化とは,システムに何らかの障害が発生した場合でも,システム機能を継続して運用できるよう平常時から代替設備を用意し備えておくことです。
宮城県内の水門・陸閘を一斉閉鎖するために,J-ALERT及び宮城県総合防災情報システム(MIDORI)から同時に津波情報を伝達します。
水門・陸閘の通信施設ごとに,商用と発電機の電源を設置し,停電時でも確実に稼働できるようバックアップ機能を持たせています。
通信確認試験を毎日実施するなど,いざという時に備えています。
津波注意報・津波警報等が発表されると,水門・陸閘は自動閉鎖システムにより,安全周知設備(スピーカー・回転灯・電光掲示板等)が作動します。
沿岸にいる人はすぐに海岸から離れて,避難場所や避難ビルなど安全な場所に避難してください。
水門・陸閘自動閉鎖システムは,令和元年11月10日,既設の水門に遠隔設備を付加した「東名水門」において,運用を開始しました。
令和4年3月末時点で154基が運用開始しており,今後も整備が完了次第,順次運用を開始していきます。
運用開始施設一覧表(令和4年3月31日更新)(PDF:8,661KB)
令和元年11月10日,県内第1号となる「東名水門」において,運用を開始しました。
東名水門について,詳しくは,東名水門の自動閉鎖システム運用開始についてのページをご覧ください。
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