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本県の特産であるカキやホタテガイを始め、アサリ、ムラサキイガイ、アカガイ、ウバガイ(ホッキガイ)、コタマガイ、アカザラガイ及びヤマトシジミの9種類の二枚貝、並びにトゲクリガニ及びマボヤについて、定期的に貝毒検査を実施し、食品としての安全性の確保に努めています。
二枚貝類は主に海水中のプランクトンを主食としていますが、一部のプランクトンの中には毒を持つものがあり、これを貝が摂取することによって毒化するのが貝毒です。これら毒化した貝を食べたとき、ある一定のレベルを超えた場合に症状が現れてくるのが、貝毒による食中毒です。
貝毒は下痢性貝毒、麻痺(まひ)性貝毒の2種類が広く知られています。下痢性貝毒はその名のとおり、毒化した貝を食べた場合、下痢や腹痛等の症状を引き起こします。現在までのところ死亡例はありません。
まひ性貝毒は一般的によく知られているフグの毒と同じ神経性の毒で、毒化した貝を食べた場合、手足のしびれやまひ、呼吸困難などの症状が現れ、場合によっては死亡することもあります。
宮城県では毒化した貝類が流通しない様、生産者団体と連携して検査体制を構築しています。
なお、貝毒の概要については、下記ファイルを参照してください。
まひ性貝毒プランクトン (Alexandrium属) |
下痢性貝毒プランクトン (D.fortii) |
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まひ性貝毒の強さは、MU(マウスユニット)という単位で表しています。これは、体重20gのマウスを死亡させるという単位で、1MU/gは貝の可食部1g中にマウス1尾を死亡させる毒性を含むことを意味します。
下痢性貝毒の強さは、mgOA当量/kg(OA:オカダ酸)という単位で表しています。これは、機器分析法により、毒成分の総和としてオカダ酸群の毒量を測定する際の単位です。
下痢性貝毒の場合は0.16mgOA当量/kg(マウス試験法の場合は0.05MU/g)を超える値、まひ性貝毒の場合は4MU/gを超える値が確認された場合には、貝の種類により定められた監視海域ごとに、その貝の出荷を自主規制することになっています。
また、出荷自主規制後は毎週1回検査を行い、海域内の全ての採取地点で規制値を下り、かつ、1週間後及び2週間後の検査においても同様であった場合に解除すると決められています。
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