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掲載日:2023年6月13日

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貝毒による食中毒に注意しましょう

貝毒による食中毒とは?

  • 貝毒とは、主に二枚貝(ホタテガイやアサリなど)が毒素を持った植物プランクトンを餌として食べることによって、体内(特に中腸腺)に毒を蓄積させる現象です。

図1マガキ

マガキ

図2ホタテガイ中腸腺

ホタテガイ

図3ムラサキイガイ

ムラサキイガイ

  • 毒素が蓄積した貝類を人が食べると、下痢やまひといった症状を引き起こすことがあります。
  • 貝毒は、その症状により、まひ性貝毒や下痢性貝毒、神経性貝毒、記憶喪失性貝毒などに分類され、複数の毒成分群からなります。
  • なお、これらの毒成分は、熱に強く、加熱調理しても毒性は弱くなりません。
  • このような貝毒のうち、日本で問題となるのは、まひ性貝毒と下痢性貝毒です。

≪主な症状≫

まひ性貝毒:唇や顔面、四肢末端のしびれ感、めまい、頭痛、吐き気など、場合によっては死亡することがある。

下痢性貝毒:下痢、吐き気、嘔吐、腹痛など、死亡例はない。

宮城県における貝毒対策

  • 本県では貝類の特性等を考慮し、生産海域を細分化し、定期的に各生産海域における貝毒検査を実施しています。
  • 貝類の毒化の推移の把握に努め、毒化の傾向が認められた場合には関係者に対し適切な指導を行うとともに、監視及び検査の体制を強化するなど違反品が出荷されることのないよう必要な対策を講じています。
  • 詳しい情報はリンク先をご覧ください。「宮城県の貝毒対策について(水産林政部水産業基盤整備課)

貝毒検査対象

  • 9種類の二枚貝、トゲクリガニ、マボヤ
二枚貝の種類

マガキ、ホタテガイ、アサリ、ムラサキイガイ、アカガイ、ウバガイ(ホッキガイ)、コタマガイ、アカザラガイ、ヤマトシジミ

貝毒の規制

貝毒の規制基準値
毒の種類 単位 イエローライン(出荷自粛) 出荷自主規制値
まひ性 MU/g 3.0を超え、4.0以下
(アカガイにあっては、3.5を超え4.0以下)
4.0を超える値
下痢性 mgOA当量/kg 0.09を超え、0.16以下 0.16を超える値

(※)1MU(マウスユニット)…体重20グラムのマウスが15分で死亡する毒力。

 

貝毒Q&A

貝毒に関するよくある質問について、とりまとめました。

Q1.貝毒とは何ですか?

貝毒とは、毒をもった植物プランクトンを主に二枚貝(ホタテガイやカキなど)が捕食することによって、体内(特に中腸腺)に毒を蓄積させる現象です。

まひ性貝毒の原因となる植物プランクトン

渦鞭毛藻のアレキサンドリウム属、ギムノディニウム属、ピロディニウム属や淡水産藍藻のアナベナ属、アファニゾメノン属、シリンドロスペルモプシス属、リングビア属

下痢性貝毒の原因となる植物プランクトン

渦鞭毛藻のジノフィシス属、プロロセントラム属

Q2.貝毒には、どんな種類があるの?

貝毒は、その症状により、まひ性貝毒や下痢性貝毒、神経性貝毒、記憶喪失性貝毒などに分類され、複数の毒成分群からなります。このような貝毒のうち、日本で問題となるのは、まひ性貝毒と下痢性貝毒です。

まひ性貝毒

まひ性貝毒にはサキシトキシン、ネオサキシトキシンおよびゴニオトキシン群など多数の同族体が存在し、毒成分によって毒性が著しく異なります。

下痢性貝毒

オカダ酸とその同族体のジノフィシストキシン群が含まれるものです。

Q3.毒化した貝を食べたらどうなるの?(症状について)

まひ性貝毒

食後約30分で舌、唇などがしびれ、重症の場合は体が思うように動かなくなります。最悪の場合には、12時間以内に呼吸困難などで死亡に至る場合がありますが、12時間を超えれば回復に向かいます。体重60キログラムの人で、規制値の750倍から5000倍(3000から20000MU)の毒量で致死量に達すると言われています。

下痢性貝毒

食後約30分から4時間以内に発症しますが、約3日で全快します。下痢性貝毒による死亡例はありません。

Q4.なぜ二枚貝に貝毒が蓄積するの?

主に二枚貝(ホタテガイやアサリなど)が毒素を持った植物プランクトンを餌として食べることによって、体内に毒を蓄積させます。

Q5.一度毒化した貝は二度と食べられないの?

貝毒は、餌となる植物プランクトン由来の毒素によるものなので、プランクトンが発生しなくなれば、二枚貝等の体内の毒は、減少する特徴があります。

Q6.貝毒は加熱すればなくなりますか?

貝毒に係る毒成分は、熱に強く、加熱調理しても毒性は弱くなりません。

Q7.MU(マウスユニット)とは何ですか?

まひ性貝毒の場合、体重20gのマウスを15分間で死亡させる毒量を1マウスユニット(MU)と定義しています。

お問い合わせ先

食と暮らしの安全推進課食品安全班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号13階南側

電話番号:022-211-2644

ファックス番号:022-211-2698

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