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マガキ
ホタテガイ
ムラサキイガイ
≪主な症状≫
まひ性貝毒:唇や顔面、四肢末端のしびれ感、めまい、頭痛、吐き気など、場合によっては死亡することがある。
下痢性貝毒:下痢、吐き気、嘔吐、腹痛など、死亡例はない。
マガキ、ホタテガイ、アサリ、ムラサキイガイ、アカガイ、ウバガイ(ホッキガイ)、コタマガイ、アカザラガイ、ヤマトシジミ
毒の種類 | 単位 | イエローライン(出荷自粛) | 出荷自主規制値 |
まひ性 | MU※/g | 3.0を超え、4.0以下 (アカガイにあっては、3.5を超え4.0以下) |
4.0を超える値 |
下痢性 | mgOA当量/kg | 0.09を超え、0.16以下 | 0.16を超える値 |
(※)1MU(マウスユニット)…体重20グラムのマウスが15分で死亡する毒力。
貝毒に関するよくある質問について、とりまとめました。
貝毒とは、毒をもった植物プランクトンを主に二枚貝(ホタテガイやカキなど)が捕食することによって、体内(特に中腸腺)に毒を蓄積させる現象です。
渦鞭毛藻のアレキサンドリウム属、ギムノディニウム属、ピロディニウム属や淡水産藍藻のアナベナ属、アファニゾメノン属、シリンドロスペルモプシス属、リングビア属
渦鞭毛藻のジノフィシス属、プロロセントラム属
貝毒は、その症状により、まひ性貝毒や下痢性貝毒、神経性貝毒、記憶喪失性貝毒などに分類され、複数の毒成分群からなります。このような貝毒のうち、日本で問題となるのは、まひ性貝毒と下痢性貝毒です。
まひ性貝毒にはサキシトキシン、ネオサキシトキシンおよびゴニオトキシン群など多数の同族体が存在し、毒成分によって毒性が著しく異なります。
オカダ酸とその同族体のジノフィシストキシン群が含まれるものです。
食後約30分で舌、唇などがしびれ、重症の場合は体が思うように動かなくなります。最悪の場合には、12時間以内に呼吸困難などで死亡に至る場合がありますが、12時間を超えれば回復に向かいます。体重60キログラムの人で、規制値の750倍から5000倍(3000から20000MU)の毒量で致死量に達すると言われています。
食後約30分から4時間以内に発症しますが、約3日で全快します。下痢性貝毒による死亡例はありません。
主に二枚貝(ホタテガイやアサリなど)が毒素を持った植物プランクトンを餌として食べることによって、体内に毒を蓄積させます。
貝毒は、餌となる植物プランクトン由来の毒素によるものなので、プランクトンが発生しなくなれば、二枚貝等の体内の毒は、減少する特徴があります。
貝毒に係る毒成分は、熱に強く、加熱調理しても毒性は弱くなりません。
まひ性貝毒の場合、体重20gのマウスを15分間で死亡させる毒量を1マウスユニット(MU)と定義しています。
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