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旅人は、左片麻痺で屋外の歩行は杖や装具が必要な佐藤さんと普段から車椅子の介助が必要な佐々木さん。お二人とも病気になってから、旅行や外出というと様々な不安があり、新たなことをするという気持ちにはなっていなかったそうです。今回の旅行は、日頃から信頼を寄せている介護サービス事業所のスタッフのサポートがあり、1歩を踏み出しました。特定非営利活動法人みやぎ身体障害者サポートクラブの職員と自動車での移動を中心とした日帰りミニ旅行を企画しました。
山元町内のいちご農園については、下記のホームページを参照ください。
山元町共同作業所カフェ地球村/工房地球村 宮城県亘理郡山元町真庭字名生東75-7 電話 0223-37-0205
旅人が住む栗原市から車で2時間。福島県に接する町、亘理郡山元町のいちご農園に到着。
農園は国道6号と海の間に位置しています。震災時はいちご農園があった場所も津波が来ていたとのこと。津波で山元町の9割のいちご農家が農園を失いました。その後、かつて田んぼだったところに地元の方の努力と全国から頂いた支援の力が合わさって、いちごハウスが甦りました。
1棟のビニールハウスは50メートル四方で巨大です。通路の幅は1メートルで、路面もシート張りで車椅子の移動や杖での歩行が可能となっています。農園内はところどころ未舗装の部分もあるので注意が必要です。
体験した農園の岩佐さんに、ハウスの復旧までの道のりやいちごの品種についてお話を伺いました。いちご狩りを楽しんでもらうハウスとなるように、通路の幅や棚の高さなどの設計の工夫に取り組んでいます。いちごの棚の高さは約1.2メートルとなっており、座りながらいちごに手が届く高さです。
写真1 復旧したいちごハウス
写真2 車椅子が直進可能ないちごハウス内
写真3 ハウス内は整地されており杖歩行も可能
訪問した農園では、カフェが併設されており、食事や休憩のスペースもいちごハウスの近くにあります。カフェ店内のメニューも、いちごがいっぱいです。山元町いちご農園を後にして、障害福祉サービス事業所として、カフェや作業所を運営している工房地球村へ。
ここは、震災後に全国の支援を得て、トレーラーハウスでカフェをオープンしています。町の方や観光客の憩いの場になっている素敵なやすらぎカフェです。
店内で、特産のりんごを使ったアップルパイを食べながら、小さな旅の行程をふりかえりました。
かなり内陸まで津波がきて、被害の大きさを痛感しました。
そんな中で、栗原もそうだったが復興はみんなで力を合わせて来た結果だと強く感じました。復活したいちごハウスは地域の方の底力を感じました。
改めて人や地域の強さを感じ、元気をもらった気がします。ありがとうございました。
カフェ地球村トレーラーハウスは以外に広い今回の旅は車での長距離の移動で、様々な不安がありましたが、意外と楽しめました。農園は様々に配慮されていて驚きましたが、こういった観光施設が新たに増えること、既存の施設もさらにバリアフリー化が進むことを期待しています。
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