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農道に入ってすぐの沢沿いの道を左に行くと、目の前に大変大きな杉の木が目に飛び込んできます。これが弥陀の杉です。樹高45m、高幹周7.9m、推定樹齢850年といわれています。昭和46年に宮城県の天然記念物に指定されています。根元から10mほどのところで幹が3つに分岐していますが、そのそびえたつ姿は万人を圧倒する勢いがあります。根元部分はかなり腐食が進んだらしく平成11年に樹勢回復処理され、平成13年には腐食部分を取り除き硬質ウレタンで被覆されています。
この杉の後ろの岡の上には、かつて阿弥陀堂(丈六阿弥陀堂。丈六山無量寿院安養寺の金堂。)詳しくは保昌寺の項参照)があり、その参道にあった杉並木25本のうち残った最後の一本とされています。ゆえに弥陀の杉の名があります。この樹下には明治の初めに産科医五十嵐(いがらしぶんすい)が安産だるま講の拠点として「だるま堂」を建立したことから、別名『だるま杉』とも呼ばれています。木の根元には、このが村役に「永世この木を伐らないで」と願う戒めの石碑があります。は名医として地元で大変信頼されていたことから、の死後一度だけ伐られそうになった時も村人たちは一致協力して、これを阻止したそうです。その時についた斧の傷跡が今でも残っています。
弥陀の杉
だるま堂(昭和55年に建て直しました)
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