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農道を小村崎の奥まで入り、さいかちの木を通り過ぎたところから分岐した道のところに、道祖神があります。道祖神はもともと中国大陸では通り道の神様を指しましたが、日本では峠や辻、村境の道端にあって悪霊や疫病の侵入を防ぎ、村を守ってくれる神と信じられていました。そのため、虫送りや疫病送りの終着点としている例が多いようです。
しかし、宮城県南部の道祖神は、それより男女の縁結びの神として親しまれている例が多いようです。男根や女性の陰部をかたどったものを奉納する例が多く、小村崎の道祖神も、大小さまざまな男性の象徴が奉納されています。中央に鎮座しているご神体となっている木像は、天狗かなにかを表しているのでしょう。これも鼻が男性器を象徴しています。性に対しておおらかであり、子宝や子孫繁栄を願った昔の人々の思いが十分に伝わる民間信仰のひとつといえるでしょう。
林の中にある道祖神の社
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