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平沢公民館を過ぎて、ちょっと山道になったところに小さな十字路があり、左手に「鎌倉温泉」の看板があり、この道をずっと入っていくと一軒家の鎌倉温泉があります。温泉といっても温度が低く沸かし湯の温泉ですが、その効能は傷に効くと評判です。遠刈田や秋保といった大温泉地とは規模や施設は比べられませんが、今でも近所のみならず、近隣の町からも客が訪れるアットホームな温泉です。この温泉の歴史は古く、その由来にはひとつの伝説が地元に伝わっています。
「永承七年(1053)に奥州征伐に訪れた源頼義の家来に鎌倉権五郎景政という武将がいた。景政は、奥州軍安倍貞任の家来鳥海弥三郎に射抜かれた右眼の傷を病んでいた。ある日、夢枕に立った天女によって導かれた沢の温泉に浴したところ、傷は程なくして全治したという。この故事にならって景政が庵を結んだ沢を鎌倉沢と呼び、湯の湧く泉を鎌倉温泉と呼び伝えた。」
温泉は、木造となっており、しっかりと湯治をするには、なかなか風情のある場所です。春にはコブシや桜が咲き、初夏には周辺の若葉が目に優しく、秋にはあでやかな紅葉を眺めることもできます。
沢奥の一軒家の温泉です
木造の玄関
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