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地元の人が水神社と呼んでいる湧水地です。地名が「湯口」ですから、もともとは温泉が湧いていたとも言われています。元和9年(1622)蔵王山の大爆発で、お湯が冷水になったとされています。以来、旱魃でも枯渇することがなく、村人は大いに喜び、水神社の祠を建て祀ったとされています。
昔は、農業用水、水車の動力源として重宝されていました。現在でも小村崎・平沢地区の簡易水道として約500戸が利用しています。湧き口は5箇所に別れており、それぞれを見ることはできませんが、その水はとてもおいしく近隣の人たちは水を汲みにきています。なんでも飲むと長命になるという話です。平沢水源地の浄水量は458t/日※となっています。
水源には、色々な石碑が建っていますが、この地の産科医五十嵐(弥陀の杉の項参照)が立てたと思われる碑もあります。
湧水地のすぐ上に水神社があり、水の神様「罔象女命」(みずはのめのみこと)が祀られています。又境内には、町指定の保存樹木として「水神龍桜」(エドヒガンザクラ)があり、毎年春には水を汲みに来る人たちの目を楽しませています。
境内はいつもきれいに掃除されています。
4月にはお祭りがあります。
水神龍桜の名前は集落のみなさんで考えました。
引用文献 『蔵王町の文化財 名木古木』(蔵王町教育委員会)
※(社)日本水道協会(2002調査)
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