ここから本文です。
喫煙はさまざまながんをはじめ、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、循環器疾患、糖尿病、歯周病など多くの病気と関係しています。禁煙はこのような病気にかかるリスクを減らすほか、健康改善効果が期待できます。
施設基準を満たした施設で、患者基準を満たす患者さんに対し、12週間に5回の禁煙治療に健康保険が適用され、2020年度からは加熱式たばこ使用者も健康保険の対象として認められています。また、5回の治療のうち、2回目から4回目にオンライン診療による保険治療が認められました。さらに、医療機器として国から認められた「禁煙治療用アプリ及びCOチェッカー」が保険診療で使えるようになりました。かかりつけ医を持っている患者さんについては、当面、5回の治療を医療機関に行かずに、オンライン診療で完結することが認められることになりました。
以下の要件をすべて満たした方のみ、12週間に5回の禁煙治療に健康保険が適用されます。
(1)ニコチン依存症の診断テストが5点以上である
(2)35歳以上の場合、1日平均喫煙本数×喫煙年数が200以上
である
※35歳未満は喫煙本数、年数によらず保険適用となります
(3)直ちに禁煙することを希望されている方
(4)医療機関で禁煙治療の説明を受け、当該治療を受けることを文書
により同意された方
健康保険を使った標準禁煙治療は、12週間に5回のプログラムです。
健康保険を使った標準禁煙治療では、以下のような内容の治療を受けることができます。
(1)ニコチン依存症の判定(問診などによってどれだけニコチンに
依存しているか判定します)
(2)呼気一酸化炭素濃度測定(吐く息がたばこによってどのくらい
汚れているか検査します)
(3)ニコチン依存症に合わせた処方(状況によって貼り薬や飲み薬を
処方します)
(4)禁煙に対するアドバイス(禁煙を楽にできるためのコツをお伝え
したり禁煙に対する思いや不安を傾聴します。施設によっては
専任の看護師がカウンセリングを行います)
まずは、禁煙治療を実施している施設を探しましょう。
禁煙治療は時間がかかることが多いため、完全予約の施設が多くなっています。
詳しくは病院にお問い合わせの上受診なさることをお勧めします。
eヘルスネット(禁煙支援)(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト)(外部サイトへリンク)
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す