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大粒の果実とさわやかな甘さが特徴の「もういっこ」は、糖度と酸度のバランスが良く、そのすっきりとした甘さには、大粒の果実にもかかわらず、ついつい‘もう一個’手を伸ばしてしまう魅力があります。
本県のいちご生産は「とちおとめ」、「さちのか」を利用した促成栽培が中心で作付面積は約127ha(令和元年産)と東北一の産地を形成しています。しかし、これまでの主力品種である「とちおとめ」や「さちのか」は不授精果やうどんこ病、萎黄病、ハダニの発生、春先の小果実の多発などが産地の大きな問題となっていました。また、全国のいちご産地で品種の重要性が高まる中、本県でも寒冷地の気象条件に適応した大果で良食味のオリジナル品種の育成が強く求められていました。
「もういっこ」は宮城県農業・園芸総合研究所で育成しました。平成7年にうどんこ病、萎黄病に抵抗性を有する宮城オリジナル母本の「MN3」{(女峰×しずたから)×女峰}を子房親とし、果実品質が優れる「さちのか」を花粉親として組合せ交配を行い、個体選抜、系統選抜及び現地適応性の検討の結果、選抜された系統で、平成17年4月に品種登録出願し、平成20年3月に品種登録されました(品種登録番号16154)。
果実としての特徴
栽培面での特徴
宮城県では,県外での「もういっこ」の利用許諾を実施しております。
自家増殖(自己の生産に用いるための苗を増殖)を除き,利用許諾契約を締結した団体以外では,「もういっこ」の苗を増殖・販売はできません。
なお,「もういっこ」など宮城県が育成者権者である登録品種及び登録出願中の品種は,すべて海外持ち出しを禁止しています。
※令和3年4月1日現在の登録品種(「もういっこ」,「サワールージュ」等):令和3年4月9日付け農林水産省告示第五百十一号
※令和3年4月1日現在の登録出願品種(「にこにこベリー」,「Re14-4」等):令和3年4月9日付け農林水産省告示第五百十三号
改正種苗法が令和2年12月に成立し,令和3年4月から順次施行されます。
このうち,令和3年4月1日から登録品種の種苗を業として譲渡する場合や販売のための広告の際に以下の表示を付すことが義務化されました。
※PVPマークは以下の農林水産省ホームページからダウンロードできます。
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/syubyouhou/(外部サイトへリンク)(農林水産省)
具体的な記載例などの詳細は,農林水産省作成のパンフレットを御覧ください。
種苗法改正による表示義務化パンフレット(PDF:635KB)
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