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3GeV高輝度放射光施設NanoTerasu(ナノテラス)の整備・運用は、国の主体を(国研)量子科学技術研究開発機構(QST)、民間・地域側のパートナーを、(一財)光科学イノベーションセンター(PhoSIC)を代表機関として、宮城県、仙台市、東北大学、東北経済連合会の5者とした官民地域パートナーシップにより行われており、令和6年4月に運用開始されました。
放射光は、電子を光速近くまで加速して電磁石で曲げた際に放射される光(X線)で、放射光を利用して物質表面の性質等を調べる、世界最先端の放射光施設が「NanoTerasu(ナノテラス)」です。
太陽光より10億倍明るいためナノ(10億分の1)メートルレベルで物質を鮮明に可視化でき、基礎研究から産業分野まで広範な利用が可能です。自動車・タイヤ・産業用機械・電子機器・電子部品・化学・非金属・金属・エネルギー・製薬・ 化粧品・ヘルスケア・農業・食品などの、幅広い分野の研究開発・ものづくりへ活用されています。
放射光の有用性は様々な分野で認められており、新製品の開発、自社技術や商品価値の見える化、製造工程の見直しなどに活用されています。
NanoTerasuにはコアリションビームライン(2024年4月運用開始)と共用ビームライン(2025年4月運用開始予定)があります。
このうちコアリションビームラインを利用するには、「コアリションメンバー※」に加入するほか、「仙台市シェアリング2000」と「ものづくりフレンドリーバンク」を利用する方法があります。
※加入金として1口5,000万円(税別)を出資することで、10年間、ナノテラスのコアリションビームラインを毎年200時間まで利用することができます。(ほかに、利用料が従量制で発生します)
仙台市シェアリング2000は、仙台市がコアリションに加入して有しているビームラインの利用枠を共有利用する制度です。
加入金が不要で、コアリションビームラインを年間48時間(東北6県及び新潟県の企業の場合。それ以外の都道府県の企業は年間24時間)まで利用できます。なお、分析した成果は原則公開することになります。(ほかに、利用料が従量制で発生します)
詳しくは、仙台市リサーチコンプレックス推進室のホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。
ものづくりフレンドリーバンク(MFB)は、東北経済連合会ビジネスセンターが設立した任意団体で、東北6県及び新潟県の中小企業等にNanoTerasuを活用していただくことを目的としています。
MFBは、1口50万円(税別)を拠出して加入することで、NanoTerasuを複数の会員企業で共同利用する枠組みです。会員は、1口の拠出につき、年間2時間までコアリションビームラインを利用する権利を得ます(複数口の加入も可能です)。なお、分析した成果は非公開とすることができます。(ほかに、利用料が従量制で発生します)
詳しくは、東経連ビジネスセンターのホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。
NanoTerasuの産業利用の拡大を図るとともに、NanoTerasuを利用して研究開発を行う企業等の進出を促すことを目的として、次のような支援制度を設けています。
宮城県、一般財団法人光科学イノベーションセンター、仙台市、東経連ビジネスセンターが連携して、NanoTerasuを利用したい中小企業向けの利用料減免制度を創設しました。宮城県内に本社を置く中小企業等であれば利用料の約1/2、宮城県外に本社を置く中小企業等の場合は利用料の約1/3が減免されます。
詳しくは「令和6年度ナノテラス利用料の減免制度の御案内」のページをご覧ください。
NanoTerasuを利用するために、新たに県内の賃貸施設に入居して事業所や研究所を開設する企業に対し、その賃料の一部を補助する制度です。
詳しくは「宮城県放射光関連企業賃料補助金」のページをご覧ください。
NanoTerasuを利用するために、新たに県内に事業所を開設する企業に対して「宮城県放射光関連企業立地促進奨励金」を交付します。
詳しくは「宮城県放射光関連企業立地促進奨励金」のページをご覧ください。
宮城県産業技術総合センターにおいて、地域企業の皆様向けのサイトを開設しました!詳しくはこちらの「地域企業向け放射光ポータルサイト(外部サイトへリンク)」をご覧ください。
県内企業の放射光利用促進を図り、研究開発力の強化によるイノベーション創出、競争力強化によるものづくり産業の振興を目的として、県内企業を対象に放射光施設を活用した実地研修を行っています。
実施にあたっては、補助金を交付するとともに、産業技術総合センターの研究職員がサポートをします。研修実施後は、成果報告会を開催することで広くその取組を紹介しています。
・放射光利用経験が少ない初心者向け(募集終了):ナノテラストライアルユース
・放射光利用経験者向け(募集終了):アドバンストコース
NanoTerasu利用推進協議会は、東北・新潟の産学官の41団体で構成される協議会です。NanoTerasuの産業利用の促進及び普及啓発に資する活動を行っています。
詳しくは、NanoTerasur利用推進協議会ホームページをご覧ください。
国立研究開発法人量子科学研究開発機構NanoTerasuセンター(外部サイトへリンク)
一般財団法人光科学イノベーションセンター(外部サイトへリンク)
東北大学(国際放射光イノベーション・スマート研究センター)(外部サイトへリンク)
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