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蔵王町側から撮影
大森トンネルは、広域営農団地農道「仙南線」の唯一のトンネルであり、川崎町と蔵王町の境の川崎町側にあるトンネルです。全長は419.5m(出入り口のひさしの部分含む)、トンネルの高さはおよそ6mです。平成13年10月から始まり、平成16年4月に開通しました。
このトンネルは、専門的な言葉で言うと「山岳工法」という方法で作られています。山岳工法は、トンネルを掘りながら鉄のわくやコンクリートの吹き付けで掘った穴の壁を支え、最後に普通のコンクリートで固めてトンネルを作る方法です。山の下をくぐるトンネルのほとんどがこの方法をとっています。
昭和50年代頃にヨーロッパから山岳工法の一つで「NATM(ナトム)工法=【コンクリートをトンネルの壁にスプレーのように吹き付け、無数の鉄の棒(ロックボルト)を掘った穴の壁に差し込むことにより、もともと山の持っている強度を積極的に利用して支える方法】」が伝わりました。これは掘る山の固さや崩れやすさによって、吹き付けるコンクリートの厚さやロックボルトの本数を調節できるため日本の複雑な地質に適した工事方法として普及し、現在は山岳工法のほとんどがNATM工法で行われています。むろん、大森トンネルもこのNATM工法が採用されています。
川崎町側から撮影
なお、トンネルのことについて詳しく知りたい方は(社)土木学会のHP(http://www.jsce.or.jp/)(外部サイトへリンク)の「土木ってなに?」をご覧下さい。トンネルは車ですぐに通り過ぎてしまって、中をじっくりと見ることが少ない場所ですが、一度車から降りてゆっくりと歩いてみるのもいいかも知れません。その時は、通行する自動車に十分注意することを忘れないで下さい。
NATM工法のイメージ図
ハリモグラみたいですね
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