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選果場の全景
根無藤の交差点を遠刈田方面に曲がらず、真っ直ぐに進むと蔵王町の役場前に出ますが、その手前左側にJAみやぎ仙南が平成11年に設置した梨の選果場があります。
蔵王町は、県内一の日本梨の産地です。日本梨の出荷は、南の産地が早く、だんだんと北上し、一番遅く出荷する大きな産地がここ蔵王町になります。農家にとって収穫期が一番忙しい時期で、特に選果・箱詰めは、均一な品質の梨を出荷することに一番気を使わなければなりませんでした。その中でも梨の色、大きさなどはなんとか揃えることはできても、見た目ではわからない「甘さ(糖度)」を揃えることは不可能なことでした。しかし、現在では技術革新にともない光センサーを使って果実の中の「甘さ」を測ることできるようになり、梨を栽培している農家は選別がたいへん楽になりました。
農家は、収穫した梨をコンテナに詰めてここに持ち込み、選別するベルトコンベアに載せます。見た目ですぐにわかる形の悪いものや傷のあるものは事前に人の手で選り分けられ、「甘さ」「果実の色」「大きさ」を機械によって選別します。区分された梨は一つずつ人の手によって箱詰めされた後、トラックに積み込まれ関東や仙台へ出荷されます。8月下旬から10月中旬まで幸水、豊水を中心に出荷されますが、特にピークである9月の選果場は非常に活気にあふれた状態になります。梨が選果されていく姿は非常に面白いので一度見学していてはいかがでしょうか?見学の際は選果場の事務所で了解をもらい、作業をしている人のじゃまにならない位置でお願いします。
ちなみに今回紹介している広域営農団地農道「仙南線」が全線開通すると、町内の梨農家はこの選果場へスムーズに梨を運搬することできるようになると考えられています。
梨はコンテナで選別
右側の箱に詰められ出荷
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