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日本では,各地で二枚貝等の毒化が確認されており,原因プランクトンの監視や貝毒検査などが継続的に実施されています。
国内で発生する貝毒は「まひ性貝毒」と「下痢性貝毒」の2種類で,それぞれ原因となるプランクトンが異なります。
ここでは,宮城県で監視している貝毒原因プランクトンについて紹介します。
(旧称:Alexandrium tamarense “アレキサンドリウム タマレンセ”)
一般的に水温が15℃以下になる冬から春に多く見られます。大きさは30から40µmで単細胞で観察されることが多く,まれに24細胞からなる連鎖群体を形成します。
カテネラは,パシフィカムと比べ毒性が強く,より少ない数でも貝が毒化するリスクがあるため,冬から春にかけては特に注意が必要です。
(旧称:Alexandrium catenella “アレキサンドリウム カテネラ”)
一般的に水温が20℃前後になる春から秋に観察されます。大きさは20から50µmで24細胞からなる連鎖群体が良くみられますが,さらに長い群体を作るときもあります。
大きさは長さ60から80µm,幅40から60µmで,宮城県沿岸では5~7月の初夏に多く見られます。アキュミナータよりも毒性が強く,より少ない数でも貝が毒化するリスクがあるため,発生しやすい初夏は注意が必要です。
大きさは,長さが40から50µm,幅が30から40µmで,宮城県沿岸では一年を通して確認されています。
その他,県内の貝毒プランクトン通報はこちら(水産技術総合センター)
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