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令和3年仕事始め知事あいさつ

令和3年1月4日

1 はじめに

新年おめでとうございます。皆さん、年末年始はゆっくり休んでいただけたでしょうか。

仕事始めのあいさつも、新型コロナウイルスの感染予防ということで、一堂に会さず行うこととしました。

今年は、復興完遂に向けた取組や新型コロナウイルス感染症対策、そして、その先の更なる躍進を目指し、やるべきことは沢山あります。一年間、全力で駆け抜けていきましょう。

それでは、今年のスタートにあたり、県政運営について私の考えの一端をお話しさせていただきます。

2 令和3年のトピックス

震災復興

今年の3月11日で、東日本大震災の発生から10年という大きな節目を迎えます。震災復興計画も残り3ヶ月となり、まずは、残された事業の完了を目指し全力を尽くす必要があります。

そして、4月からは国の「第2期復興・創生期間」に入ります。「新・宮城の将来ビジョン」の柱の一つに「被災地の復興完了に向けたきめ細かなサポート」を掲げ、被災者の心のケアやコミュニティの再生など、残された課題の解決に、引き続き最優先で取り組むとともに、新たに「復興・危機管理部」を設置し体制を整え、震災の経験を生かした防災力向上などを目指してまいります。

新型コロナウイルス感染症対策

次に、世界的に感染拡大した新型コロナウイルス感染症への対応につきましては、本格的な冬の到来を迎え、これからが正念場になると思いますが、ワクチンの接種が始まれば落ち着いてくると思いますので、もう少しの辛抱です。

県民の命を守ることを最優先に考え、また、感染拡大防止と経済活動の両立という難題に立ち向かうため、一丸となって頑張りましょう。

一方で、感染症収束後も見据える必要があります。有事をきっかけに課題を克服していく視点も大切であります。

アフターコロナにおける時代の変化を捉えた取組を加速化させ、現在起きつつある首都圏等から地方への、企業や人の流れを宮城や東北全体で受け入れながら、経済の再生や雇用の維持とともに、デジタル化や新たな地方創生の取組を推進してまいりたいと考えております。

東京五輪、豊かな海づくり大会

次に、昨年、開催が延期された2つの大きなイベントについてであります。

1つ目は、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」です。復興五輪として、世界中から頂いた支援への感謝の気持ちとおもてなしの心を込めて、復興が進んだ宮城の姿を世界に発信していきましょう。

2つ目は「全国豊かな海づくり大会」です。天皇皇后両陛下の御臨席が慣例となっている国民的な行事であり、復興が進んだ水産業の姿や「食材王国みやぎ」の魅力を、積極的に発信していきましょう。

観光東北DC等

4月からは「東北デスティネーションキャンペーン」が開催される予定ですが、コロナ禍で深刻なダメージを受けた観光産業からは、大きな期待が寄せられていると思います。東北6県が連携し、多くのお客様に安心して楽しんでいただけるよう、頑張りましょう。

また、東北DCと重なる時期に、連続テレビ小説「おかえりモネ」が放送されることは、非常に嬉しい話題です。ロケ地は全国的に注目を集めることと思います。地域の魅力や復興の様子を全国に発信する絶好の機会であり、盛り上げていきたいと思います。

新型コロナウイルスという世界的危機を乗り越えて、今年は様々なイベントが予定どおり開催され、大いに盛り上がることを心から願っております。

県制150周年

今から1年1ヶ月後の来年2月には、宮城県が誕生してから150年の節目を迎えます。

150周年記念事業を行い、観光を中心に賑わいを生み出したいと考えています。今年はその準備期間ですので、しっかり検討を進めていきたいと思います。

新ビジョン、人口減少対策

次に、「新・宮城の将来ビジョン」についてであります。私が知事になり、今の将来ビジョンを策定して以来、2度目の策定となりました。富県宮城の理念はぶれずに、新ビジョンの理念を「富県躍進 PROGRESS Miyagi」としており、これまで積み重ねてきた富県宮城の力を更に発展させていきたいと考えております。

特に意識しなければならないのは、これから人口減少が急激に進むということです。昨年も話しましたが、今後25年間で50万人近い人口が減るという予測が出ております。しかも、若者がどんどん減っていく状況となります。

そのため、若者が流出しないよう魅力ある雇用を更に創出し、そして、子ども・子育て分野に力を入れていくことが非常に重要であります。

併せて、将来、税収が大きく減少していくことを考えますと、民間の活力を最大限に生かして、人口減少に対応できる小さな行政体を作っていくことが非常に重要と考えています。

今回、新ビジョンの県政運営の理念の副題に「多様な主体との連携による活力ある宮城を目指して」を大きく掲げており、また、新たな柱として「社会全体で支える宮城の子ども・子育て」を打ち出し、そのような考え方を新ビジョンで具体化しました。

皆さんには、将来を見据えて、それぞれの分野の取組が相乗効果を生み出し、ひいては宮城県の躍進につながるよう、そして、限られた財源や職員数で最大限の県民サービスを実現できるよう、意識を高めて日々の業務に取り組んでいただくようお願いします。

3 むすび

結びになりますが、今年も忙しい1年になると思います。危機管理については気を緩めずに対応しなければなりません。そのような中、皆さんには、体調管理に気を付けていただき、どんどんチャレンジして、実りある1年にしていただきたいと思います。

また、他県から応援に来てくださっている派遣職員の皆様には今年も大変お世話になります。どうぞ宜しくお願いします。

それでは、今年も「前向きな行動力」と「明るさ」、「知恵」、「根性」、「風通し」のMACK2で、県民の皆様に明るいニュースを沢山届けられるよう頑張りましょう。今年もよろしくお願いします。

お問い合わせ先

広報課企画報道班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2281

ファックス番号:022-263-3780

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