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東日本大震災により全壊した県水産技術総合センター気仙沼水産試験場が、県北部海域の本県水産業の復興に向け、今般気仙沼市波路上(はじかみ)漁港に再建されました。
新たな試験場の規模は、敷地面積6,000平方メートル、本庁舎、種苗生産棟、付属棟、取水ポンプ棟からなります。先の震災レベルの津波からも避難できるよう3階部分を新設するとともに、エレベーターやバリアフリー型のトイレを整備するなど県民の利便性に努めた施設となっております。加えて、種苗生産棟の規模拡充を図り、施設の一部はオープンラボとして、漁業者の皆様がワカメやホヤ等の種苗生産を直接行うことができる施設となっておりますので、是非御活用願います。
6月8日(水曜日)には、竣工式が開催され、漁業関係者など約100名が出席しました。若生副知事は「オープンラボを十二分に活用し、養殖業の生産性向上に取り組んでいただきたい」と挨拶しました。
また、竣工式と併せて、東日本大震災の津波により行方不明となっていた気仙沼水産試験場に所属していた調査船「海翔(かいしょう)」が里帰りしました。調査船「海翔(かいしょう)(1.1t)」は、平成28年5月12日に沖縄県宮古島市上野宮国(うえのみやぐに)の沖合約6キロの海上で転覆して漂流しているのを近くの釣り船に発見されました。同日第11管区海上保安部宮古島海上保安署が宮古島市博愛(はくあい)漁港に曳航、係留し、翌日宮古島市によって陸上に引き上げられました。
今後、県としては、5年2か月の間、海洋を漂流していた「海翔(かいしょう)」を震災の遺産及び海洋循環に関する学習教材として活用する予定です。
今回、気仙沼水産試験場が竣工されたことにより、被災した県内全ての水産関係試験研究施設の復旧整備が完了となります。今後も、水産業に関する様々な情報を発信するとともに関係者の方々からの相談にも的確に対応し、本県水産業の復興に寄与してまいります。
気仙沼水産試験場の外観
知事式辞(若生副知事代読)の様子
テープカットの様子
里帰りした気仙沼水産試験場調査船「海翔(かいしょう)」
宮城県水産技術総合センター気仙沼水産試験場の連絡先
住所:〒988-0241
気仙沼市波路上岩井崎107
電話:0226-41-0652
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