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掲載日:2023年9月11日

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レジオネラ症に注意しましょう

空気調和設備の冷却塔におけるレジオネラ症防止対策の徹底について

今般、県内医療機関において冷却塔から目標値(※)を大幅に超えるレジオネラ属菌の発生が確認され、これが感染源と推定されるレジオネラ症の集団感染が発生しました。
各施設においても、今後同様の事案が発生しないよう、冷却塔の適正な維持管理に万全を期していただく必要があります。
つきましては、レジオネラ症防止対策の一層の推進を図るため、空気調和設備を保有する施設の管理者等におかれましては、下記指針等に基づいた冷却塔の適正管理を徹底いただくよう、改めてお願いします。

(参考)
レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針(平成15年7月25日)(厚生労働省サイトへリンク)

「新版レジオネラ症防止指針(概要)厚生労働省生活衛生局企画課監修(外部サイトへリンク)
・人が直接吸引する可能性のない場合
10CFU/100ml(CFU:Colony Forming Unit)以上のレジオネラ属菌が検出された場合、直ちに清掃・消毒等の対策を講じることとされている。

レジオネラ症について

宮城県内でレジオネラ症の発生届出数が増えています。
レジオネラ症は、レジオネラ属菌による感染症で例年7月に患者数が増加することが知られています。

legionella

 

レジオネラ症とは

レジオネラ属菌

レジオネラ症は、レジオネラ属菌を原因とする感染症です。

レジオネラ属菌は、土の中や河川、湖沼などの自然界に生息している細菌です。アメーバなどの原生動物に寄生し、20~45℃で増殖します。

レジオネラ属菌は、入浴施設などの水を使用する設備に付着する生物膜(バイオフィルム・ぬめり)に生息するアメーバなどの体内で大量に繁殖します。 人への感染は、これらの衛生管理の悪い設備から発生したエアロゾル(空中に浮遊している小さい粒子)にレジオネラ属菌が含まれ、 これを吸入することによって起きることが知られています。 レジオネラ属菌は、人から人へは感染しません。

レジオネラ症の症状は

  • 潜伏期間は2~10 日間で、人から人へ感染することはありません。
  • レジオネラ肺炎は、全身倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛などの症状に始まり、咳や38℃以上の高熱、寒気、胸痛、呼吸困難が見られるようになります。また、意識レベルの低下、幻覚、手足の震えなどの中枢神経系の症状なども特徴です。軽症例もあるものの、適切な治療がなされなかった場合には急速に症状が進行することがあり、命にかかわることもあります。
  • 肺炎は認められなくとも、ポンティアック熱という、自然治癒する感冒症状をきたす場合があります。
  • 抗菌剤で治療可能ですが、治療が遅れると重症化する場合があるため、早期発見・早期治療が重要です。
  • 高齢者や新生児は肺炎を起こす危険性が通常より高いので、注意が必要です。また、免疫機能が低下している人は、レジオネラ肺炎のリスクが高いとされています。
  • 有効なワクチンはありません。

潜伏期間

  • レジオネラ肺炎 2~10日
  • ポンティアック熱 1~2日

感染経路

  • 最も一般的な感染経路は、細菌を含むエアロゾルを吸入することです。
  • レジオネラ属菌を含んだエアロゾルの発生源として関連があるのは、空調機の冷却塔、温水と冷水の水まわり、加湿器、ジェットバス・スパなどです。
  • 免疫力の弱った方では、細菌を含んだ水や氷を誤嚥することででも感染が起こり得ます。

予防方法

  • ご自宅では

加湿器の水は毎日交換し、容器を洗浄しましょう。
浴槽水は毎日入れ替え、浴槽を清掃しましょう。
循環器浴槽も最低1週間に1回以上完全に換水して浴槽を清掃、消毒すること。

  • 循環式浴槽冷却塔や給湯設備を持つ施設では

レジオネラ属菌は、入浴施設などの水を使用する設備に付着する生物膜(バイオフィルム・ぬめり)に生息するアメーバなどの体内で大量に繁殖します。レジオネラ属菌などの微生物は、生物膜(バイオフィルム・ぬめり)の中では、消毒剤などの殺菌作用から守られて生息し続けます。これを除去せずに循環水だけを消毒しても、十分な効果は期待できません。
生物膜(バイオフィルム・ぬめり)を発生させないよう、発生してもすぐ除去できるようこまめな掃除を行い、循環水や浴槽水は換水し、適切な消毒を行いましょう。

施設におけるレジオネラ対策については、こちらのページをご覧ください。
レジオネラ対策のページ(厚生労働省ページへリンク)(外部サイトへリンク)
レジオネラ症について(宮城県食と暮らしの安全推進課ページへリンク

施設における対応についての御相談は、施設所在地を管轄する保健所へお願いします。

治療方法

  • レジオネラ肺炎は、抗菌薬による治療が行われます。
  • ポンティアック熱は、自然に軽快することが多く、診断に至らない場合もあります。

参考

お問い合わせ先

疾病・感染症対策課感染症対策第一班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2632

ファックス番号:022-211-2697

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