ここから本文です。
栗原管内の感染症発生動向と感染症予防対策について掲載しています。
栗原管内で発生している感染症について確認できます。
こちらのページ(宮城県結核・感染症情報センターHP)から,県内の感染症発生動向について確認することができます。
新型コロナウイルス感染症に関連する情報は新型コロナウイルス感染症について(栗原保健所HP)にまとめていますので,そちらをご確認ください。
今年は新型コロナの影響があり,インフルエンザやRSウイルス感染症などの冬季に流行する感染症は全国的に発生数が少なくなりました。しかし県内では,RSウイルス感染症が継続的に発生し,全体的に感染症患者数の報告が増えています。
また,気温が高くなる日が続き始め,春から夏にかけて多くなる食中毒やダニ等の虫を介した感染症への対策も必要になってきました。
新型コロナウイルス感染症対策でもその他の感染症対策でも基本は同じです。マスクの着用や手洗いなどの日常生活での予防方法を確認しましょう。
RSウイルス感染症は,夏から冬に上下気道炎を引き起こす代表的なウイルスであるRSウイルスによる呼吸器感染症です。県内においても例年冬季に患者が多く発生していましたが,今年は第15週から報告が増加しており,特に今週は複数の他保健所管内で多く見られており,さらに検査機関では,第18週にRSウイルスが3件検出されていることから,注意が必要です。
RSウイルス感染症は集団施設や家族内で効率よく感染伝播することが知られています。症状は鼻水,咳,発熱などが主ですが,新生児や乳幼児が重症化しやすく,喘鳴,呼吸困難,哺乳低下などもみられます。
新型コロナウイルス感染症はもちろんのこと,RSウイルス感染症のように,小児を中心に集団発生しやすい感染症にも注意しましょう。
感染症予防の基本である”手洗い”,皆さんは正しくできていますか?
自分ではきれいに洗ったつもりでも,指先やつめの間,指の間,親指,手のしわ,手首は特に洗い残しが多くなりがちです。水で簡単に流すだけの手洗いや,間違った方法の手洗いは,感染の抜け道を作るばかりか,逆効果にもなりかねません。
正しい手洗いの方法について,下記の資料で紹介しています。感染症にかからない,うつさないためにも,正しい手洗いで自分や周りの人の身を守りましょう。
多くの感染症は咳やくしゃみなどによる飛沫で感染するので,手洗いや咳エチケットを心がけることが必要です。石けんによる手洗いやアルコール製剤による手指消毒は,ウイルスの除去に有効です。また,咳やくしゃみが出るときはマスクをする,他の人に向けて発しないよう口元を覆うなどして気をつけましょう。
感染性胃腸炎とは,「ノロウイルス」「ロタウイルス」「サポウイルス」「アデノウイルス」などの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。主な症状は吐き気,嘔吐,下痢,腹痛で,健康な方は軽症で回復しますが,子どもや高齢者などが感染すると重症化することもあり,注意が必要です。
患者報告数は例年と比べると低い数字で推移していますが,県内の保育施設では集団感染事例が発生し,患者からはノロウイルスが検出されています。
感染経路はほとんどが「経口感染」で,感染した人の糞便や嘔吐物に触れた手を介した場合や,ノロウイルスを内臓に取り込んだ二枚貝を生や不十分な加熱処理で食べた場合等に感染すると考えられています。感染力が強いので,手洗いなどの基本的な感染性胃腸炎予防対策に努めるとともに,感染者の糞便や吐物等の処理をする際は十分注意しましょう。
新型コロナウイルスの影響で,お子さまの健康が気になるときだからこそ,予防接種と乳幼児健診は遅らせずに,予定通り受けましょう。
予防接種や乳幼児健診は,お子さまの健やかな成長のために一番必要な時期に受けていただくよう,市町村からお知らせしています。
特に赤ちゃんの予防接種を遅らせると,免疫がつくのが遅れ,重い感染症になるリスクが高まります。
詳しくはかかりつけ医や,お住まいの地区の保健推進室に御相談ください。
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの接種により,子宮頸がんを引き起こしやすい種類のHPVの感染を防ぐことができます。しかしながら,すべての予防接種に言えることですが,ワクチン接種後に副作用が起こることがあります。
ワクチンは合計3回接種しますが,1回目・2回目に気になる症状が現れた場合は,2回目以降の接種をやめることができます。まずは子宮頸がんとHPVワクチン,子宮頸がん検診について知ってください。
詳しくは相談窓口である栗原市市民生活部健康推進課(0228-22-0370)に御相談ください。
現在,関東地方において風しんの発生数が増加しています。昨年5月以降,県内における発生は報告されていませんが,人の往来により全国的に感染が拡大する恐れがあります。
風しんは風しんウイルスによって引き起こされる感染症です。咳やくしゃみなどの飛沫によって感染します。症状は発しん,発熱,リンパ節の腫れが主ですが,症状が出ない人もいます。成人で発症した場合,高熱や発しんが長く続いたり関節痛が認められたりなど,小児より重症化することがあります。また,脳炎や血小板減少性紫斑病を合併することもあります。
さらに,風しんの抗体を持たない又は抗体価が低い妊娠中の女性が風しんにかかると,赤ちゃんに障がい(先天性風しん症候群)が起こる可能性があるため,特に注意が必要です。風しんの予防には予防接種が最も有効ですが,妊娠中の女性は予防接種を受けることができません。
そのため,同居家族などの妊娠中の女性のそばにいる方は風しんを発症しないように予防に努めてください。また,妊娠中の女性は風しんが流行している地域に出かけることを再考するとともに,風しんが流行している地域においては不要不急の外出を控え,可能な限り人混みを避けて行動してください。
妊娠中の女性が風しんにかかったことで,お腹の中の赤ちゃんが風しんウイルスに感染して,難聴や心疾患,白内障,緑内障,精神や身体の発達の遅れなどの障がいが起こることがあり,これらの障がいを「先天性風しん症候群」と言います。
令和元年度から令和3年度までの3年間,抗体保有率が低いとされる「昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性」を対象とした,市町村から送付されるクーポン券を用いた風しんの抗体検査・予防接種を無料で実施しています。
抗体検査や予防接種を受けることで,自身のみならず,生まれてくる子どもたちを守りましょう。
詳細は風しんに注意してください【注意喚起】のページ(疾病・感染症対策室HP)をご覧ください。
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す