「宮城・山形若者未来創造フォーラム」を開催しました
宮城・山形の連携を推進する「宮城・山形未来創造会議」では,令和2年2月12日(水曜日)に仙台市内において,「宮城・山形若者未来創造フォーラム」を初めて開催しました。宮城・山形両県の大学生を始め,企業,団体,行政関係者など約70人が参加しました。
フォーラム前半では,本フォーラムの全体テーマ「宮城・山形で豊かな暮らし・働き方を実現するために」について,2名の講師から講演いただきました。
フォーラム後半では,全体テーマに関するワークショップを実施し,参加した学生及び社会人が混合でグループに分かれて意見交換を行いました。
開催概要
講演
両県で活躍する2人の講師から,宮城・山形での魅力ある「働き方」「暮らし」などに関して,自社の取組やこれまでの経験等を踏まえた貴重なお話をいただきました。
- ヤマガタデザイン株式会社代表取締役 山中 大介 氏(山形県鶴岡市在住)
- 株式会社ユーメディア取締役 経営企画・ワークイノベーション・ブランド推進室担当 今野 彩子 氏(宮城県仙台市在住)
【講演の様子】
ワークショップ
学生にとって豊かな暮らし・働き方を実現するためには,「やりたい仕事」及び「生活環境」の両方が重要であるという背景を踏まえ,どうすれば自分の理想とする「働き方」や「暮らし」を実現できるか考えること,学生のイメージと社会人の実体験を比較・共有することを目的に,ワークショップを実施しました。
両県の学生及び社会人(講師2名含む)計51人が参加し,8グループに別れ,4つのテーマについて意見交換を行いました。各グループの発表では,以下のような意見が挙がりました。
テーマ1 「若者に魅力ある企業・働き方とは?」
- 「人間関係」(尊敬できる人が多い等)や「やりがい」(裁量のある仕事,自分のやりたいことができる等),他にも私生活と仕事の両立,休みが取りやすい企業が魅力的
- 中小企業でも,オフィスの環境を整えたり,勤務時間の自由度を高めたりすることはできるのではないかと思う
- 自己成長ができるかどうか,給料も重要
- 「入り口」としての魅力は,メディアでよく聞く,勢いがある(CM等でよく見る)ことなど
- 「環境」の魅力は最も種類が多く,デスクワークである,やりたいことに挑戦できる,個人の目標を応援してくれる,スキルアップができることなど
テーマ2 「自分に合う就職先を探す方法は?」
- 3つの段階を経て就職先を見つけるのではないかと思う
- 第一段階は,幼少期から「ワクワクを知る」こと(就職の概念に囚われずやりたいことを見つける)
- 第二段階は,就活の前に「人と会うことに焦点を当てる」こと(就職した先輩や先生,全然知らない人とも関わりを持つことで,就職に活かせる)
- 第三段階は,就活中に「企業と学生のミスマッチを防ぐように自己分析をする」こと(インターン等に参加し,これまでの経験による直感力や自分の信念等と企業側の情報を併せて分析する)
- 「自分を知る」(他己分析も含む),「実際に動いてみる」(アルバイト等で様々な職種に触れる等),「人脈を広げる」,「企業を知る」(インターン等で現場を知る,説明会等で働く人の話を聞く等),「働くということの現実を知る」という流れ
テーマ3 「都会/田舎暮らしで一番の違いは?」
- 都会・田舎のそれぞれの違いはあれど,暮らしにおける最終的な「豊かさ」はその違いを超越したもので,その場所での人との出会いやつながりといった内面的な充実が重要になるのではないかと思った
- 一番大きな違いは「公共交通機関」と「つながり(組合,寄り合い的な)」
- どちらが良い悪いではない
- アクセスが良ければ,都会から田舎,田舎から都会に遊びに行ってみるのも良いと思う
- 都会と田舎での交流が図れたらと思う
テーマ4 「若者に優しい地域とは?」
- ハード系では「公共交通機関」について。便数・本数を増やしたり,賑わいのある場へのアクセスが良い交通機関がほしい
- バスの本数が充実し,終電や始発の時間が電車等の他の交通機関と合うと良い
- 「流行に敏感な店」がたくさんあった方が良い
- 「ネット環境が整備されている」「バイト先や就職先が多いこと」も重要。学割等の「学生ならではの特権」もあると良い
- 「つながり」という点で,他大学や社会人との交流が少なく,気軽に集える場所がない
- 自由に座って喋れるスペースや,イベントなどがあれば良い
- 大学に入った時点で自分の道は決まりつつあるので,他大学のカリキュラムが受けられるなど,自分の可能性を広げられるような機会があれば良い
- 子どもが遊べる場所が少ないので,安心して遊べる場所があると良い
- 就職したいと思える会社が少ないので,給与水準の向上や,優秀な人材が働いている企業が増えると良い