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掲載日:2024年8月29日

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しいたけ原木林に係る放射性物質調査について

原木林放射性物質現況調査

1.調査目的

宮城県内のしいたけ原木林の汚染状況と放射性物質濃度の推移を把握するために行うモニタリング調査

2.調査内容

調査箇所

県内21市町村75箇所の原木林

調査方法

1調査地当たり3~9本の立木を伐採し、ゲルマニウム半導体検出器を用いて放射性物質濃度を測定(破壊検査)

調査期間

令和3年3月19日から令和3年8月13日まで

3.調査結果

前回行った平成29年度の調査結果と比較すると、調査地における放射性物質濃度の平均値は36ベクレル/kgで減少傾向にあり、国の指標値(50ベクレル/kg)以下の調査箇所は75箇所中の45箇所で、全体の6割となりました。しかしながら、令和3年度調査にて国の指標値以下を示す調査箇所の割合が増えた一方で、前回の調査では指標値以下であったにもかかわらず、指標値を超える高い値を示す調査箇所もありました。

このように、同一林分内でも原木ごとに放射性物質濃度にばらつきがあることから、原木林全体の安全性の担保は難しく、県内産の原木を安全に活用することは依然として困難な状況となっています。

概要 平成26年度調査 平成29年度調査 令和3年度調査
調査市町村 23市町 20市町 21市町村
調査箇所数 113か所 97か所 75か所
放射性セシウム濃度 最大値 880Bq/kg 2,100Bq/kg 250Bq/kg
平均値 116Bq/kg 87Bq/kg 36Bq/kg
指標値(50Bq/kg)以下の調査箇所数 20か所(18%) 29か所(30%) 45か所(60%)
これまでの調査結果の概要表

国の指標値(50ベクレル/kg):安全なきのこ栽培ができる原木の放射性物質濃度の基準

県産原木活用に向けた取組

これまでの調査結果により、同一林分内でも、原木ごとに放射性物質濃度にばらつきがあることから、宮城県では令和元年に非破壊式放射能測定装置(非破壊検査器)を導入し、非破壊検査器の活用による安全な県産原木の活用に向けた精度検証事業を実施しています。

非破壊検査とは、試料の細切や混和を要しない検査のことです。

令和5年度しいたけ原木非破壊検査業務

1.調査目的

非破壊検査によるしいたけ原木のスクリーニング値を決定するためのデータ収集

2.調査内容

調査地

県内3市町6箇所の原木林

調査方法

調査地ごとに30本ずつ立木を伐採し、原木約100本を採取

採取した原木の全量を非破壊検査器にて放射性物質濃度を測定するとともに、調査箇所ごとに9本ずつ抽出し、ゲルマニウム半導体検出器を用いて放射性物質濃度を測定(破壊検査)

調査期間

令和5年9月28日から令和6年2月27日まで

3.調査結果

非破壊検査と破壊検査の測定結果を比較すると、破壊検査結果の値が高く出る傾向にあり、調査箇所ごとにおける最大誤差は10~24Bq/kgでした。

なお、破壊検査結果の概要は以下のとおりです。

調査結果の概要表(破壊検査の結果のみ公表)

調査箇所 検査本数 最小値(Bq/kg) 最大値(Bq/kg)
川崎町1

各調査箇所

9本ずつ

11 24
川崎町2 <8.7 14
加美町1 19 84
加美町2 6.6 44
加美町3 19 55
仙台市太白区 <5.9 <9.6

関連情報

林野庁ホームページ

きのこ原木及び菌床用培地並びに調理加熱用の薪及び木炭の当面の指標値の設定について(関連通知一覧)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

お問い合わせ先

林業振興課地域林業振興班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2914

ファックス番号:022-211-2919

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