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宮城の豊かな環境を守り、次の世代へ引き継いでいくために、県は平成23年度から「みやぎ環境税」を導入し、「新みやぎグリーン戦略プラン」で定めた「みやぎの目指す姿」の実現に向けて、さまざまな事業に取り組んでいます。
今回は、本年度に実施する主な事業を、4つの視点に分けて紹介します。
17事業/7億1627万円
環境配慮と経済発展が両立する地域社会を構築するため、事業者や家庭における積極的な二酸化炭素の削減に向けた取り組みを推進します。
Q この事業を始める理由は?
A 環境関連のものづくり産業を活性化し、設備を地産地消することで、地域の環境負荷の軽減と、地域経済の活性化を図るためです。この分野の宮城発の事業例は少ない状況です。
Q 目指す成果は?
A 宮城県を力強くリードする事業の創出を目指します。
宮城発の省エネ照明設備
12事業/7億3439万円
二酸化炭素の吸収機能など多面的機能を持つ森林や里山の管理・保全および森林資源活用に向けた取り組みを推進します。
12事業/9142万円
生物多様性を育む豊かな自然環境の保全・再生のための取り組みを推進します。
Q この事業を始める理由は?
A 海水温上昇などの海洋環境の変化が水産業に及ぼす影響が心配されています。こうした変化に対応するため、暖かい海域に適応した海藻の養殖試験や「ブルーカーボン」の普及啓発を進めていきます。
Q 目指す成果は?
A 地球温暖化に対する海藻などの役割を知ってもらうことです。海藻などの養殖量の増加も目指します。
養殖試験が予定されているアカモク
8事業/5222万円
持続可能な地域社会の構築に貢献する人材の育成や環境教育の一層の充実を図る取り組みを推進します。
49事業/15億9430万円
《計画期間》
2018年度~2030年度
《計画の背景》
現在の地球は、過去1400年で最も暖かくなっており、気候変動による影響が地球規模で生じています。
県内でも仙台市の気温は100年当たり2.3℃、太平洋三陸沖の海面水温は100年当たり0.69℃上昇しており、上昇傾向が明瞭に現れています(仙台管区気象台「東北地方の気候の変化」2010)。
養殖業が盛んな宮城県では、夏季から秋季に高水温が続いた年は、カキの身入りの遅れ、ワカメ種苗の生育不良、ノリの養殖開始時期の遅れなどがみられることがあります。ホタテガイやコンブは宮城県が生息域の南限とされており、長期的に見た場合、養殖期間が短くなり、通年の養殖ができなくなる可能性があります。
こうした現状や将来予測を踏まえ、宮城県の自然的・社会的条件に適合した対策の方向性が本計画で示されています。(平成30年10月改定)
《計画目標》
県内から排出される温室効果ガス(二酸化炭素など)の量を2030年度において2013年度比で31%削減し、約1537万トン(二酸化炭素換算)までに抑えることが目標です。また、宮城県の豊かな自然環境が育まれ、人々の暮らしと調和した姿で保たれていることも大きな目標です。
二酸化炭素の排出抑制につながる住宅設備等への省エネや再生可能エネルギーの導入支援、二酸化炭素を長期間吸収固定するとともに降雨などによる山崩れを防止する森林の整備などにみやぎ環境税が活用されています。平成28年度は、これらの事業により約10万8000トンの二酸化炭素を削減しました。また、宮城県の豊かな自然環境の保全にも活用され、計画全般の進捗を支えています。
気候変動による影響を回避・回復するための対策のことで、今回の計画で新たに盛り込まれました。
本年度から、海水温上昇に対応した海藻の養殖試験、介護現場における熱中症予防対策の普及啓発などを、みやぎ環境税を活用して実施します。
見ていないテレビをこまめに消すこと、洗濯のまとめ洗い、緑のカーテン(ヘチマなどの栽培による窓の遮光)などが挙げられます。計画にもさまざまな行動例を掲載しています。できることから日々の生活に取り入れてみませんか。
お問い合わせ
みやぎ環境税に関すること
環境政策課
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kankyo-s/(環境政策課)
TEL 022(211)2661
お問い合わせ
みやぎ環境税の仕組みに関すること
税務課
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/zeimu/(税務課)
TEL 022(211)2323
お問い合わせ先
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