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平成6年9月22日から23日にかけて、三陸沖に張り出したオホーツク海高気圧から吹き出した湿った冷たい東風の影響と、上空約5,000メートルにかなり冷たい寒気(-14.9℃)を伴った日本海の寒冷低気圧の影響で、大気の状態が非常に不安定となりました。
このため活発な対流雲が発達し、断続的に雷を伴う激しい雨が降り続きました。この激しい雨の区域は気圧の谷が三陸沖の高気圧の影響で北上を抑えられ停滞したため、岩沼市、名取市を中心に断続的に激しい雨が降り続きました。
9月22日午前10時頃から降り始めた雨は23日まで降り続き、仙台市、多賀城市、塩竃市、名取市、岩沼市を中心に大雨となりました。
各地の主な降水量は、最大雨量で塩釜189mm、多賀城351mm、気仙沼115mm、樽水478mmとなりました。また、最大時間雨量は多賀城132mm、樽水84mm、仙台43mm、塩釜35mmを記録しました。
仙台都市圏の東部低平地を襲った集中豪雨は、増田川、五間堀川、川内沢川における越水や破堤により、名取・岩沼両市を中心に河川及び道路等の公共土木施設、住宅浸水、農作物被害など総額246億円に及ぶ甚大な被害をもたらしました。
宮城県においては、昭和61年8月5日の台風10号以来の大規模な水害であり、降雨量は、仙台空港で総雨量515mmに達し、増田川上流の樽水ダムにおいても約180年に一度というダム計画を越える総雨量477mmを記録したため、ダムが洪水調節機能を失い、下流域の災害を増大させる結果となりました。
五間堀川の増水(三ッ又水門より下流)
五間堀川の増水(三ッ又水門より上流)
五間堀川の溢水状況
五間堀川の堤防欠損(岩沼市矢野目)
志賀沢川上流部の増水による被災状況
岩沼市内の浸水状況
岩沼市内の浸水状況
岩沼市役所付近の浸水状況
岩沼市内の浸水状況
岩沼市内の浸水状況
岩沼市内の浸水状況
名取市及び岩沼市の浸水状況
増田川に流れ落ちる雨水(名取二中付近)
増田川の増水による被災状況
増田川の増水による被災状況
増田川の橋梁倒壊状況
増田川の増水状況
増田川上流部の洪水による家屋倒壊状況
増田川上流部の洪水による家屋倒壊状況
増田川上流部の破堤状況
仙台空港の軽飛行機駐機場の浸水状況
(朝日新聞社提供)
仙台空港駐車場の浸水状況
江合川の増水(新江合川流頭工付近)
北上川の増水(鴇波洗堰付近)
※容量が大きいため,5分割しております。
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