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平成18年10月5日に、大型の台風16号が南大東島の東海上を北上し、また、台風第17号も南鳥島付近を北上しており、本州南岸に停滞している前線に向かって、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んで、前線の活動が活発になっていました。
この前線上に発生した低気圧は、四国沖からゆっくりと東北東進し、6日には関東の南海上で急速に発達しながら、7日15時には宮城県沖を通って、8日北海道の東海上に進みました。また、今回発生した低気圧の経路は、過去に本県に大きな被害をもたらした昭和23年9月発生のアイオン台風、昭和61年8月発生の台風10号および平成14年7月発生の台風6号の経路と類似したものでした。
今回発生した低気圧はゆっくり北上したため、5日夕方から7日夕方にかけて雨が降り続き、東部仙南、石巻地域を中心に大雨となり、河川の増水や浸水、土砂崩れが発生した。また、低気圧が急速に発達したため、6日から8日にかけて石巻地域、気仙沼地域では暴風や高波、高潮による被害が多発しました。
5日17時の降り始めから7日23時まで
筆甫15ミリ 大内15ミリ 笠松10ミリ 坂元15ミリ 亘理10ミリ
石巻13ミリ 真野16ミリ 雄勝16ミリ
5日17時の降り始めから7日23時まで
筆甫262ミリ 大内253ミリ 笠松176ミリ 坂元167ミリ 亘理156ミリ
石巻166ミリ 真野240ミリ 雄勝238ミリ
5日17時の降り始めから7日23時まで
筆甫350ミリ 大内353ミリ 笠松247ミリ 坂元214ミリ 亘理199ミリ
石巻196ミリ 真野280ミリ 雄勝311ミリ
10月7日7時30分 北北西の風30メートル/秒
10月6日23時 最大有義波高8.40メートル、周期12.8秒
10月7日15時26分 最高潮位(標高)116センチメートル(最高潮位は、既往最高潮位との比較のため平滑した潮位です)
本県土木部で所管している12ダムのうち、5ダムにおいて洪水調節を実施し、下流の河川に流れる水量を少なくして水位の低下を図りました。
ダム | 洪水調節開始~終了の時刻 | 調節量 (千立方メートル) |
下流地点 | 水位低下 (m) |
---|---|---|---|---|
大倉ダム | 10月7日8時30分~10時00分 | 507 | 広瀬橋 | 0.19 |
樽水ダム | 10月7日8時20分~14時00分 | 84 | 上増田 | 0.25 |
漆沢ダム | 10月7日7時30分~9時00分 | 496 | 並柳 | 0.32 |
南川ダム | 10月6日23時10分~10月7日14時00分 | 465 | 落合 | 0.06 |
花山ダム | 10月7日11時~15時20分 | 2,049 | 若柳 | 0.76 |
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