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平成14年7月10日から11日にかけて、宮城県の太平洋沿岸を北上した台風6号に伴い、県内各地で河川の水位が上昇し、5河川8カ所で破堤、3,400棟以上が浸水するなど大きな被害(被害総額164.4億円)が生じました。
台風6号の降雨の特徴としては、山間部では相対的に雨が少なかったが、県下おしなべて200mm前後の降雨があり、大まかに20年に1度の確率規模と推定されます。
これだけ広範囲に200mm以上の雨が降ったのは、昭和61年の8.5降雨以来であり、迫川、白石川では概ね20年に1度の降雨となりました。また、迫川の若柳、佐沼地点では過去最高の水位を記録しました。
県内で10年に1度の確率降雨(時間雨量40mm)に対する安全度を有する河川は、現在、改修を要する区間の35.1%しか整備されておらず、特に支川・上流の中小河川において流下能力を超えて川が溢れ、治水安全度の現状が露呈される結果となりました。
河川改修事業は、今なお、多額な費用と事業期間を要しますが、流域における現況の治水安全度を広く認識するなど、被害軽減のためソフト施策を併せて活用していく必要があります。
本洪水報告が今後の防災対策の教訓、一助になること及び県民のために治水事業が一層推進されることを望みます。
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