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消防団は、消防本部、消防署と同じく法律に基づいて市町村に設けられている消防機関です。
令和5年4月1日現在で、全国に2,177団あり、ほとんど全ての市町村に設置されています。
常備消防とは、消防本部(局)・消防署を指すもので、常勤の消防職員が勤務しており、火災予防の他、火災、救急、救助などの災害が発生すれば出動して対応する機関。
消防団員の身分は、特別職(非常勤)の地方公務員です。それぞれの職業を持った地域住民の方々が自分の意思で消防団に入団しています。
令和5年4月1日現在、全国で762,670人の消防団員が活躍しています。
消防団の任務は、地域を火災等の災害から守ることです。
消防団員は、普段は自分の職業に就きながら、火災はもちろんのこと、地震や風水害等の大規模災害時にも消防活動にあたります。
また、災害時以外にも火災の予防や住民に対する啓発など幅広い分野で活動しており、地域の身近な消防防災のリーダーとして重要な役割を果たしています。
阪神・淡路大震災・東日本大震災においても、多くの消防団員の方々が、自らも被災しているにもかかわらず、地震直後から消火活動や救助活動、住民の避難誘導、救援物資の搬送などの活動に従事しました。このような時に、顔見知りであったり、近所の住民である消防団員が皆さんの協力の求めに多くの住民が応じて、効果的な消火活動や救助活動が行いました。
また、近年の豪雨や台風による風水害においても、多くの消防団員が危険個所の警戒巡視、救助活動、住民の避難誘導、土のう積みなどの活動を行い、住民の皆さまからは炊き出しなどによる消防団活動への支援が行われました。
消防団が日頃から地域に密着した活動を行っている結果と言えます。
「男の世界」と思われがちな消防団ですが、全国で27,954人(令和5年4月1日現在)の女性消防団員が、住民への防災指導や応急手当の普及など様々な分野で活躍しています。
消防団には、より多くの方に参加いただくために、機能別消防団員・分団という制度があります。県内では、14消防団で機能別消防分団を設けており、352人の機能別消防団員の方が活躍されています。
機能別消防分団とは、女性のみで編成される女性分団や大規模災害のみ活動する分団のほか、車両が通れない場所への救援物資の運送や、震災時の情報収集などを行うバイク隊など各分野で活躍されています。また、機能別消防団員とは、仕事や家族の都合等で全ての活動に参加することが困難といった方などが、それぞれの能力やメリットを活かしながら特定の消防団活動や時間の許す範囲での活動ができます。例えば、大規模災害時にのみの活動や住宅防火訪問・高齢者訪問や救命救助講習の実施といった活動をする消防団員として活躍されています。
近年、消防団員が減少し、平均年齢の上昇が進む中、大学生・専門学生等、若い力の消防団活動への参加が強く期待されています。そんな中、各地で大学生、専門学生等を消防団員として採用しようという動きが広まりをみせており、県内では、令和5年4月1日現在で84人の学生が、住宅防火訪問・高齢者訪問や救命救助講習のや消防の諸行事やイベント等で消防団をPRする活動をしています。
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