トップページ > しごと・産業 > 農業 > 技術支援 > 研究PRパンフレット・トピックス > 平成28年度 > PRパンフレット > 研究PRパンフレット(H28)/炊飯米の食味が優れる水稲奨励品種「東北210号」

掲載日:2016年11月7日

ここから本文です。

研究PRパンフレット(H28)/炊飯米の食味が優れる水稲奨励品種「東北210号」

一覧に戻る

宮城県古川農業試験場

炊飯米の食味が優れる水稲奨励品種「東北210号」(PDF:196KB)

水田利用部 稲作班 TEL:0229-26-5106

研究の目的

近年,食味が優れる水稲品種の育成やブランド化が全国で盛んに行われ,お米の産地間競争が激しくなっています。そこで,「ひとめぼれ」や「ササニシキ」のように「みやぎ米」を全国に発信できる新たな良食味品種として「東北210号」を評価・選定しました。

研究成果

「東北210号」は,炊飯米の味がよく,粘りがあることなどから,食味の総合評価は「ひとめぼれ」より優れ,冷めた場合でも「ひとめぼれ」より軟らかく,粘りがあります(図)。
これらの特徴は,白米のアミロース含有率が11%前後と「ひとめぼれ」より低いことによるものですが,もち品種のような玄米の白濁はみられません(表)。
本県での早晩性は,「ひとめぼれ」と同じ中生で,収量性は「ひとめぼれ」並からやや劣り,千粒重が小さい特徴があります。また,耐倒伏性は「ひとめぼれ」より優れ,耐冷性は同等の「強」と判定されています(表)。
以上から,食味や栽培特性の優位性が認められたため,本県の水稲奨励品種に採用されました。
図東北210号
図 「東北210号」の食味評価
注)「ひとめぼれ」を基準(0)として,各項目について+3~-3の範囲で評価。パネラーは古川農業試験場職員。

表 特性一覧
表特性一覧
注)玄米調整は篩目1.8mmで行い,収量は水分15%換算。

利活用の留意点等

栽培にあたっては,穂数や千粒重が不足すると低収になる場合があるので,適正な肥培管理に努めてください。葉いもち及び穂いもちのほ場抵抗性が“不明”なので(表),適期防除に努めてください。炊飯時に加える水の量は,「ひとめぼれ」は精米重の1.4倍程度が適量ですが,「東北210号」は,精米重の1.2倍程度が適量です。
より詳しい内容は「普及に移す技術」第91号(平成28年発行)「炊飯米の食味が優れる水稲奨励品種「東北210号」」をご覧ください。
普及に移す技術第91号

QRコード

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所企画調整部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8118

ファックス番号:022-383-9907

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

information retrieval

このページに知りたい情報がない場合は