ここから本文です。
選択 一覧に戻る
水稲育苗箱を用いたミズナ,リーフレタス等の簡易養液栽培(PDF:178KB)
水稲の育苗ハウスや育苗箱は3月から5月の水稲育苗期間の他は使用されない場合が多く,その有効利用が望まれます。しかし,水稲育苗作業を効率化させる目的でハウス内土壌が固く締められている場合もあるため,そのままでは野菜栽培に適さない場合が多いです。そこで,ハウスの土壌を使用せず,水稲用育苗箱も活用した,ミズナやリーフレタス等の各種葉菜類の簡易養液栽培を開発しました。
ハウス内にビニールマルチを敷いた後に,水稲用の育苗箱を並べ培土を充填します。かん水チューブを1箱につき2本配置し,播種または定植を行います。水中ポンプと電磁弁をタイマーで制御し,肥料を溶かした養液(EC1.2~2.6ds/m)をかん水チューブに通水し栽培します(写真・図1)。給液量や1日当たりのかん水回数は生育をみながら調整します。
ミズナは2条播きでも3条播きでも育苗箱当たりの収量は同等となることから,2条播きで株間7~8cm,種子2~3粒を直播きします。リーフレタスはあらかじめ9月下旬にセルトレイに播種し生育後,10月中旬に育苗箱あたり3~4株を千鳥で定植します(図2)。
写真 ミズナの栽培状況
図1 簡易養液栽培装置の概要
図2 播種・定植様式
害虫等の侵入を軽減するためにハウスのサイド,入り口等に防虫ネットを設置します。
ミズナは,気温が25℃以上では葉が徒長し,高温期・過湿により軟腐病が多発しやすいので,春,晩夏から秋播きが適します。また,他の葉菜類より十分な水を必要とするとされているので,ミズナのみの給液系統で栽培します。
より詳しい内容は「普及に移す技術」
第91号(平成28年発行)「水稲育苗箱を用いたミズナ,リーフレタス等の簡易養液栽培」をご覧ください。
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す