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宮城県教育委員会では、県立高等学校将来構想審議会で審議中の「新たな県立高校将来構想(答申中間案)」について、平成21年5月19日から平成21年6月18日の間、ホームページ等を通じ県民のみなさまのご意見等を募集しました。
この結果、95人から合計222件の貴重なご意見・ご提言をいただきました。
いただきましたご意見等につきましては、当該審議会の調査審議の参考とさせていただきました。ご協力ありがとうございました。
いただきました代表的なご意見等に対する審議会の考え方につきまして、以下のとおり回答いたします。
なお、策定された「これからの県立高校の在り方について(答申)」(新たな県立高校将来構想)の全文はこちら(PDF:3,227KB)です。
箇所 | ご意見・ご提言の内容 (要旨) |
左記の意見等の主旨 | 意見等に対する審議会の考え方 | |
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総論 |
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全体的に抽象的表現が多く,もっと具体的内容を記載すべきである。 | 本答申案は,今後10年間の県立高校教育改革の方向性と高校再編の方針を示すものとして作成しました。具体的な取組内容については,「新将来構想」に基づく「実施計画」に記載されるものと考えています。 | |
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第1章 新たな県立高校将来構想の策定 | 1 本県の高校教育改革の取組状況 |
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これまでの高校教育改革の取組に対する成果と課題が不明瞭である。 | 現構想の総括については,県教委が平成13年度からこれまでに現構想の4つの柱に基づき実践された各種の取組・事業の進捗状況について,自己評価を行った結果を審議会資料として提出を受け,審議を行いました。 |
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一律共学化に関し県民意識調査の結果をおおむね肯定的に評価されたと結論付けているのは間違いではないか。 | 県民意識調査で現将来構想期間中における高校教育改革の取組に関する質問について,評価を表明した回答では,全ての質問において肯定的な回答が否定的な回答を上回っていることから,「おおむね肯定的に評価された」ものと判断したものですが,一部に「どちらともいえない」,「わからない」と評価を保留した回答が多い質問もありましたので,誤解を与えないような記載とし、次のように修正しました。 「各取組について,全体を通じて「とても評価する」又は「評価する」と回答した割合の合計が,「あまり評価しない」又は「評価しない」の合計を上回っているが,「どちらともいえない」又は「わからない」と回答した割合も多く,取組に関する情報発信についての課題も見られる。」 |
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2 新たな県立高校将来構想の位置づけ |
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高校教育・将来構想の位置づけ・内容について修正すべき。 | 中間案では,県立高校の再編だけでなく,今後の県立高校における人づくりの方向と,そのための高校教育改革の取組の方向性,学科等の在り方を示すとともに,適切な進行管理の在り方にも触れております。 | |
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新構想は,現構想を「引き継ぐもの」ではなく,「代わるもの」と修正すべき。 | 新将来構想については,現将来構想に基づく取組を土台にした構想という趣旨が分かるように次のように修正しました。 「現将来構想期間における各種教育改革の取組を土台として,」 |
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特別支援学校高等部等を当構想から除外するのであれば,予め将来構想審議会に諮るべき。 | 特別支援学校については,学校教育法における高等学校ではないため,当審議会の所掌案件ではないと考えます。 | ||
第2章 本県の高校教育を巡る現状と課題 | 1 社会経済環境の変化 |
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若年層の目的意識の希薄化に関する要因分析は,一方的な見方である。 | 社会情勢に対しての分析はそれぞれの代表的な要因に言及しており,状況分析が一方的にならないように配慮し表現を次のように修正しました。 「一方で若年層の職業観の変化などから,フリーターとしての生活を選んだり,コミュニケーション能力の不足により就業先での人間関係をうまく構築することができないなどで,短期間で離職する者が増加していることも大きな要因として考えられる。 また,近年の高校生の間には,自らの在り方・生き方を真剣に考え,長期的な夢や目標を持って生きようとする姿勢が身に付かないまま卒業を迎える生徒も多数見られるなど,以前と比べて目的意識を持ちにくい状況になっていることから,勤労観や職業観をはじめとした社会人として生きていくために必要な目的意識の形成が一層重要となっている。」 |
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現状に対する分析・認識に誤りがあるので修正すべきである。 | |||
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2 県立高校の現状と課題 |
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国の教育施策方針との関連性が不明確である。 | 教育基本法の改正に伴い,学習指導要領の改訂への対応の必要性等について,中間案に示したところです。 | |
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大学進学率の向上を構想に掲げるのは問題である。 | 今後ますます知識や技術が重要性をます社会にあっては,より高度な知識や技能を修得できる大学等での学習が重要になると考えております。 また、文脈から大学進学率の向上だけを取り上げているという内容ではありません。 |
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第3章 今後の県立高校教育の在り方 | 1 本県高校教育における人づくりの方向性 |
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郷土愛と地域リーダーの育成を結びつけることは,特定のエリート養成になるので削除すべき。 | 地域に根付いたリーダー的な人材育成の必要性を示したところです。 |
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新教育基本法に謳われている「伝統と文化の尊重」を新将来構想にも明記すべき。 | 教育基本法の改正において,国際化の進展の中で,郷土の歴史・文化の理解の必要性が示されておりますが,これは各教科等の指導の中で行われるものと考えております。 | ||
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人づくりの方向性,特に人と関わる力の育成は重要であり,もっと詳細に説明すべき。 | 人づくりの方向性並びに人と関わる力の重要性を踏まえ,新将来構想では,構想全体で実現すべき価値として記述しています。 | ||
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2 高校教育改革の取組の方向性 |
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学力向上に向けた授業改善をさらに図るべき。 | 中間案に記載したとおり,全ての生徒が進路実現に必要な学力を身に付けられるような取組を展開することが重要だと認識しております。 | |
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習熟度別指導を取り入れる考えが理解できない。 | |||
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「魅力ある学校」「楽しい学校」という考え方が欠如している。 | |||
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教員の資質向上を図るべき。 | 中間案にも記載しているように,教員の資質向上が教育改革の大きな鍵の一つと考えております。 | ||
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教員研修の内容と成果を例示すべき。 | |||
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学校が特色をだせるよう,現場に権限を委譲すべき。 | 中間案では,学校長を中心として,社会変化に速やかに対応していく重要性について示したところです。 | ||
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40人学級にこだわらず,30人や35人などの少人数学級により小規模校の存続を検討すべき。 | 高等学校の学級編制は,「公立高等学校の適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律」に基づき40人が標準とさているところであります。そうした中で,宮城県教育委員会では加配制度を有効に活用し,生徒の状況に応じた習熟度や少人数指導等に努めている状況ですが,学級編制の改正については,国の制度によるところが大きいところであると認識しております。 | ||
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障害の有無に関わらず,希望する生徒には高校教育を提供するとともに,発達障害を持つ子どもたちに必要な支援を提供する高校を作るべき。 | 中間案は,学校教育法における「中学校における教育の基礎の上に,心身の発達及び進路に応じて,高度な普通教育及び専門教育を施すことを目的」とした高等学校の枠組みを前提にして,今後10年間の県立高校の在り方を示しております。なお,多様な生徒の受け入れ態勢の整備の一環として,発達障害を持つ生徒への対応について一部記載しております。 | ||
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第4章 社会の変化に的確に対応した学科編成・学校配置の考え方 | 1 学科等の在り方 |
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産業構造の変化に対応できるよう,専門教育の予算を充実させて欲しい。 | 専門教育の展開に当たっては,時代変化を踏まえた教育の重要性について示したところであり,予算の確保は事業の推進の過程で検討する事項と考えます。 |
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農業高校の存在意義は大きく,残すべきである。 | 農業高校の存在意義は十分認識しておりますが,生徒や産業界等のニーズと募集定員との間に乖離もあることなどから,配置を含めた在り方を検討する必要性について示したところです。 | ||
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総合学科の総括が必要である。 | 総合学科については,教育課程上の期待と,実際の課題等を示しております。 | ||
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単位制高校には十分な教員配置が必要である。 | 単位制高校については,教員定数の加配措置がなされていると認識しております。 | ||
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総合産業高校がどのような高校なのか,詳しく記述すべき。 | 専門的な知識・技能の上に,学際的な分野の知識・技能を持った人材ニーズに対応するため,複数の職業系専門学科を置き,生徒が特定の学科に所属しながら一定の範囲内で他の専門学科の科目を選択して学習できる高校である旨,中間案に示したところです。 | ||
2 学校配置の考え方 |
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学習の選択肢がなくならないよう,通学可能範囲に学習の選択肢を残した再編を行い,地域格差のない学校配置を考慮すべき。 | 再編に当たっては,県民意識調査では通学許容範囲として大多数が1時間以内としていることや,各地区の交通条件を踏まえ,学校・学科等の選択機会の確保に配慮する必要性を示したところです。 | |
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再編の必要はない。 | 高校教育を受ける生徒が大幅に減少している現状にあり,高校の再編は避けられないと考えております。 | ||
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適正規模という表現を使うならば,論理的な根拠を示すべき。 | 「活力維持や教育機能を十分発揮し得る学校規模」という表現を使っております。 | ||
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高校は,地域の活力維持に重要な役割を持っているので,経済原理だけで再編すべきではない。 | 地域における高校の多様な役割を認識しており,再編に当たっては地域との関わりを十分に踏まえながら進める必要がある旨,記載したところです。 | ||
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地域の小規模校を存続させるべき。 | 高校教育を受ける生徒が減少しており,それに対応した高校の見直しが必要と考えております。小規模校の対応については,活力ある高校教育を行う上で望ましい学級規模や地域のバランス等を考慮することが必要であると考えており,「本校」の下限を「1学年2学級」としましたが,法律に沿った表現である「収容定員240人」とすることとし、下記のように修正しました。 「小規模校は,学校全体の一体感といった良さもあるが,カリキュラム編成や部活動などの課題もある。「公立高等学校の適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律」では本校としての下限について,3学年の収容定員240人とされており,本県においてもこの考えに基づき,1学年2学級規模(80人)に満たない学校は原則として再編を進めるとしてきたところである。この学校規模を維持できない場合は,活力ある高校教育の展開,社会資本整備の効率性や地域バランス等の観点から,各地区の実情を踏まえながら統廃合などによる再編整備を進めていく必要がある。」 |
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第5章 将来構想の推進 | 1 家庭・地域社会への期待 |
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高校生のいる家庭に地域や行政が生活習慣についてまで干渉するのは行き過ぎである。 | 学校教育の充実のためには,家庭教育の充実が重要であると考えております。 |
2 適正な進行管理 |
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10年という計画期間では世の中の変化に対応できなくなる可能性があるので,2~3年程度にすべき。 | 具体的な施策の展開に当たっては,5年間程度の実施計画を策定した上で,進捗状況や成果・課題等の検証を行いながら,その結果を踏まえた対応の必要性を示しております。 | |
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進行管理を行う対象範囲と,その実施組織を明確にすべき。 | 進行管理の対象範囲は,実施計画に基づく各高校教育改革の取組である旨,中間案に示しております。また,実施組織・体制については,今後,県教委内で検討されるものと考えています。 なお,着実な高校教育改革のためには,現構想を含む取組も含めて,常に各取組の進捗状況を把握しながら検証していくことが重要であると考え,その旨中間案に示したところです。 |
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参考資料を再確認し,追加修正等を行うべき。 | 校舎改築年については再確認の上,修正しました。 | ||
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箇所 | ご意見・ご提言の内容(要旨) | 左記の意見等の主旨 | |
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現在の高校教育改革に関する意見 | 現在の高校教育改革に対する意見(一学区化) |
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全県一学区について見直すべき。 |
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一学区の影響について検証し、新構想に言及すべき。 | ||
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現在の高校教育改革に対する意見(共学化反対) |
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問題がある一律男女共学化はやめるべき。 | |
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現在の高校教育改革に対する意見(共学化賛成) |
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新将来構想においても、現構想で示した「男女が共に学ぶ」意義を示すべき。 | |
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現在の高校教育改革に対する意見(共学化の検証) |
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一律共学化の取組について、検証していくことを新構想に明記すべき。 | |
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共学化について検証すべき。 | ||
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共学化の定着に向け、適正な進行管理を行って欲しい。 | ||
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構想策定手法に関する意見 | 新構想策定手法に対する意見(意見聴取会・パブコメのあり方) |
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意見聴取会やパブコメ等のやり方に問題がある。 |
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新構想策定手法に対する意見(その他) |
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関連審議会との関係を明確にすべき。 | |
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教育全体をリンクさせて議論すべき。 | ||
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現構想における取組を緻密に分析されたい。 | ||
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歴史や実績に触れるべき。 | ||
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学校現場を見てはどうか。 | ||
中間案に対する感想 |
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地域に目を向けていることは高く評価する。 | |
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検証に関する意見 |
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客観的、公正な検証を期待する。 | |
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教育一般 | 教育に対する持論・認識 |
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理数教育の充実は必要ない。 |
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高校教育とは何か。 | ||
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個性教育は失敗である。 | ||
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自分の行きたい学校を見つけることができれば良い。 | ||
要望事項(教員配置関係) |
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校長のリーダーシップ発揮のためには異動期間を長くする必要がある。 | |
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ある高校・教員に不満がある。 | ||
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職員定数を減らさないで欲しい。 | ||
要望事項(公教育に係る財政等支援関係) |
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家庭・地域の教育力向上のため、援助が不可欠である。 | |
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経済的理由で進学できないということのないよう対策を講ずるべき。 | ||
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その他 |
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