東日本大震災に伴う制度等について(積算の取扱い,スライド条項など)
積算基準及び設計単価の適用について
- 積算基準及び設計単価の適用年期日については、公告日又は指名通知日の前月とすることとしております。なお、WTO案件については、公告日の前々月の積算基準及び設計単価としております。
工事請負契約締結後における設計単価の変更
- 特定の資材の価格が短期間に変動し、積算時点で設定している設計単価と工事請負契約締結時点での資材価格に差が生じる可能性があることから、当初契約締結後に単価適用年月を変更することとしております。
労働者確保に関する積算方法の試行工事
- 東日本大震災に伴う復旧・復興事業が本格化する中、現場労働者に係る「宿泊費」・「労働者の輸送に要する費用」・「募集及び解散に要する費用」について現行積算基準による積算では乖離が生じることが想定されることから、契約締結後、労働者確保に要する方策に変更があった場合に必要となる費用について、設計変更で共通仮設費(率分)及び現場管理費率に補正係数を乗じることとしております。
様式1労働者確保に係る実績報告書(ワード:34KB)
労働者宿舎設置に関する積算方法の試行工事
- 東日本大震災の復旧・復興事業の本格化により、復旧・復興事業に従事する労働者が宿泊施設を近隣で確保できない地域が生じていることから、このような地域においては、復旧・復興事業を円滑に進めるため工事に従事する労働者の宿舎を新たに確保する必要があるため、労働者宿舎を設置する場合には、共通仮設費の積上げ分として宿舎の設置・撤去に要する費用を計上することができることとしております。
様式1労働者宿舎利用報告書(ワード:35KB)
様式2労働者宿舎等に係る実績報告書(ワード:38KB)
遠隔地からの建設資材調達に係る設計変更
- 受注者が、不足する建設資材を遠隔地から調達することが想定されます。受注者が建設資材を安定的に確
保するため遠隔地から建設資材を調達せざるを得ない場合に、それに要する購入費及び輸送費を設計変更で計上し、契約変更することができることとしております。
施工箇所が点在する工事積算方法の試行の対象工事
- 施工箇所が点在する工事について、共通仮設費及び現場管理費について標準積算と施工実態に乖離が考えられるため、工事箇所ごとに共通仮設費及び現場管理費を算出することとしております。
機械損料の補正について
- 東日本大震災の被災地で使用する建設機械は、標準的な施工条件での使用に対して維持修理費が増大している事態にかんがみ、機械損料の補正をしております。
土砂等建設資材を供給元で引取する場合の積算の取扱い
- 積算における資材の設計単価については、「物価資料等を参考として、買入価格、買入れに要する費用及び購入場所から現場までの運賃の合計額」とし現場持ち込み価格(現場着単価)を採用しているところですが、一部建設資材について設計と実取引で乖離が発生していることから、実態を把握の上、必要に応じて実取引にて変更契約できることとしております。
東日本大震災の復旧・復興事業等における積算方法等に関する試行について
- 工事量の増大による資材やダンプトラック等の不足で標準積算基準書と施工実態との間で、かい離(日当たり作業量の低下)が生じており、間接工事費(共通仮設費及び現場管理費)について、作業効率の低下等により現場の実支出が増大し、積算基準による積算とかい離が生じていることが確認されたため、間接工事費(共通仮設費及び現場管理費)に補正係数を乗じることとしております。
スライド条項について
上記事項の適用及び詳細は、各工事の特記仕様書をご確認下さい。