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このページは電気科での実習や授業のようすなどを紹介しています。
令和2年度の学生も修了し、就職をしていきました。今後の活躍をお祈り致します。
さて、修了式の間際に修了生に在学中一年間の感想を頂きましたので、紹介をさせて頂きます。
住宅(模擬家屋)への電気配線が完了しました。
スイッチ、コンセント、照明器具、TV、インターホンの取付けや、
エアコン、IHクッキングヒーターを想定したコンセントを設置しました。
また、場合によってはEV充電用コンセントも増設可能な仕様となっています。
まさに、「今どき」な感じです。見学者お待ちしてます!
修了まであと少しとなってきました。
今年の応用実習は、レースウェイ工事とダクター工事をしました。
レースウェイ工事は、実習場内に19台の照明器具を設置する工事です。
レースウェイという照明器具を取付ける下地を設置し、LED蛍光灯を取付けました。
高所の作業となるため、移動足場を活用しました。
また、ダクター工事ではプルボックスに穴を開け、金属管配線による工事方法を行ないました。
工場などの工事でよく使われる工法の一つです。
3月に入り暖かくなってきました。この日は(株)ユアテック様のCSR活動の一環として、
高圧受電盤模擬試験の実習用機材を寄贈していただきました。
頂いたものは、宮城県庁で実際に稼働していた主幹となる高圧遮断器とその周辺機器です。
実習用教材としてカスタムをして頂き、さらに、使い方のご指導までして頂きました。
非常に分かりやすい説明で、学生も興味津々でした。
今回は電気工事士の業務独占について紹介をしたいと思います。
電気工事士に関連する法律として、「電気工事士法」とものがあります。
この電気工事士法第3条には、
「電気工事士の免許の交付を受けているものでなければ,電気工事の作業に従事してはならない」
と規定されている項目があります。
ここで突然ですが、問題です。
Q 以下の写真で電気工事士の免許が無くても工事ができるものは、いくつあるでしょうか?
A 答えは0個です。
どうでしょう。当たりました?厳しい決まり事ですよね。
これらを含む作業を行うには、国内では電気工事士の免許が必要になります。
免許がなければ手も足もでない、という感じでしょうか。
これが「電気工事士の業務独占」になります。
危険を伴う作業なので免許が必要ということになります。
また、考え方を変えれば電気工事士の資格があれば、関連する仕事に優先的に従事できるともとれます。
人間がエネルギー源を電気に求めている限り、電気工事士の仕事は尽きないかもしれませんね。
高校生のみなさん、転職を考えているみなさん、将来の仕事として「電気系の職種」はいかがでしょうか。
「やりたい仕事」、「好きな仕事」という選択肢もよいと思いますが、
「将来性のある仕事」、「生活に欠かせない分野の仕事」も魅力的ですよ。
その一つが電気系の仕事です。
なぜなら、電気系職種の多くは「社会インフラ※1」を支える仕事だからです。
(※1:社会インフラとは、生活や産業などの経済活動を営む上で不可欠な社会基盤のこと)
その中でも当校電気科は電気工事士を養成している国指定の養成施設となっています。
下図は発電所からみなさんの自宅や工場までの電気の配線を示したものになります。
みなさんが使っているコンセントや照明は電柱や送電線、変電設備を通り最寄りの
発電所に長~い電線で確実につながっています。これらの電線や関連する設備・機器類を
設置・変更・増設できるのが電気工事士になります。
つまり、私たちが24時間365日いつでも安全に電気が使えるのは、
多くの電気技術者の支えがあるからであり、この技術者の一端が電気工事士になります。
電気を扱う資格は多岐にわたります。その中でも、一部を簡単に記載します。
上記の資格の中で、本校を修了すると第二種電気工事士の資格が取得できます。
また、在学中は第一種電気工事士の資格試験にもチャレンジしており、多くの合格者を出しています。
第一種電気工事士の資格があると、国内のほとんどの電気工事の仕事をできるようになります。
令和2年12月13日に開催された第一種電気工事士の技能試験の結果が発表されました。
結果は、当校の筆記試験合格者8名は技能試験も しました。
ちなみに、今年出題された課題(一部変更)は↓です。
内容は6600Vの電気を変圧器で200Vに変換し、
さらにそこに流れる電流を電流計(メータ)に表示する回路でした。(難しくてすみません)
この課題を条件に沿って製作し、ミス無く1時間でできあがれば合格です。
電気のプラモデルを一時間で組上げるイメージ?です。
欠陥が一つでもあれば不合格になるため、必死!
実技の授業もいよいよ後半戦。電気科では住宅に電気配線をしました。配線した図面(平面図)は↓です。
この建物の入り口は図面の左側でインターホンの(P)の図記号が書いてある所です。
青色で書いてある線が建物で、紫色で書いてある線が電気の配線になります。
電気工事士はこのような図面を見ながら、照明器具やコンセントを設置していきます。
学生もこの図面を見ながら電気配線をしました。
学生が自分で必要な材料を考え、電線を通すルートを確認し、作業を進めていくため、初めは時間が掛かります。
ですが、じっくり考えて理解をしながら作業を行なうことができるのが、学校の良いところですよね!
次回は、大工さんに壁を取り付けてもらい、仕上げの電気作業を掲載予定(3月)です。お楽しみに!
みなさんのご自宅にはブレーカなどが入っている分電盤があると思います。
その分電盤から家の中のコンセントやスイッチに電線を通って電気が送られているのですが、
その電線は壁や床の中にあって見えないですよね。
これらの電線は家を建設するときに電気工事士が配線をしたものです。
電線は見えないように配線され、陰から生活を支える役目をするため、
電気工事士の仕事は建設業の中でも くろこのような存在となります。
ですが、そのような工法の中でも唯一、「見せる配線」をできるのが、がいし引き配線になります。
近年では古民家のリノベーションやお店のインテリア配線として一定の需要があります。
電線が目に見えると「電気が通ってる!」という感じがします。
自宅にあるとちょっとオシャレですよね。
電線をがいしにバインド線で固定する作業
電気科では毎年、第一種電気工事士試験に挑戦しています。
この資格試験は10月に筆記試験があり、その試験に合格をした人だけが、12月の技能試験を受験することができます。
今年も学生たちは、夏休み明けから筆記試験に合格するため、一生懸命頑張りました。
製図の授業では、設計図を描く練習をしました。
設計図は、設計者の意図を図面の使用者に正しく伝達するためものです。
そのため、見る人によって異なる解釈をしないように標準化した図記号を用いて書かなければなりません。
学校の授業では電気工事で使用する図記号の知識や配線方法を学び、実際に図面を描きます。
当たり前のことですが、電気は目に見えません。(ビリッとくれば感じることはできますが)
今回はこの見えない電気を可視化するために測定器の使い方を授業で行いました。
一般の住宅の電気工事をする上で用意しなければならない測定器は回路計(テスター)、
絶縁抵抗計、接地抵抗計の主に3つあり、これらを中心に授業を行ないました。
第一種電気工事士試験に合格し、免許を取得すると、電気工事士として仕事をしていく上で非常に大きなメリットがあります。
条件や制限もありますが、なんと、国内にあるほとんどの電気工事を行なうことができるようになります。
そのため、電気工事士を養成する本校では、毎年この資格試験に合格できるように力を入れています!
当校に入学してくる学生は工業高校出身者は少ない方です。
普通科、農業科、総合科、ビジネス科、機械科、情報科、通訳科など電気には関係のない科の出身者がほとんどです。
入学後基礎から電気について学び、皆、ライフラインの一端を担う電気工事関連業種に就職していきます。
また、県北唯一の第二種電気工事士の国指定養成機関でもあります。
大切なのはこの分野で『やってみたい』という気持ちです!!
見学はいつでも歓迎です。興味のある方、お待ちしております。
電気科オリジナルリーフレット(PDF:797KB)はこちらです
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