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秋冬ネギ栽培における混合堆肥複合肥料を用いた追肥回数削減効果(PDF:181KB)
平成24年に公定規格が新設された混合堆肥複合肥料は,原料の一部に堆肥が使用されているため,有機物による土づくりと施肥コスト低減の両立が期待されています。また,窒素肥効の緩効性が特徴の一つとされていることから,秋冬ネギ栽培において,混合堆肥複合肥料「エコレット055」を使用した追肥回数削減効果を検討しました。
エコレット055の窒素溶出経過を調べると,施肥後14日で78%と全窒素の約8割が溶出した後,その後緩やかな溶出が継続して施肥後80日で95%となり,緩効的なパターンを示しました。
ネギ秋冬どり作型において,追肥回数を慣行の4回から2回に削減し,1回当たりで慣行2回分の窒素成分量を施用する施肥体系を検討したところ,慣行区と同等以上の可販収量が確保できました(表)。
エコレット055(朝日アグリア株式会社製)は,原料の50%に豚ぷん堆肥が使用され,堆肥と数種の化学肥料が混合造粒された肥料で,保証成分は窒素10%,リン酸5%,カリ5%の低PK型肥料です。そのため,土壌中の可給態リン酸が少なくとも40mg/100g以上,交換性カリが70mg/100g以上であることが望ましいです。
10a当たりの施肥コストは,慣行区の25,000円に対してエコレット区が22,500円と試算され,約1割のコスト低減が期待できます。
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